ナツノカナタのトレイラー動画
ナツノカナタってこんなゲーム
「ナツノカナタ」は電話で指示を出して別世界にいる女の子を救う読むローグライクゲームです。
あらすじ
亡くなった祖母のコンピューターを開き、祖母との思い出を探していた主人公。
どういうわけかそこに出会ったことのない少女の電話が繋がる。少女の名前はナツノ。彼女の世界では半年前から原因不明の感染症が広がっており、感染した人間が怪物となって人々を襲っていると言う。
一方、主人公の世界は至って平穏。不思議に思いながらもナツノの話に耳を傾け、彼女の唯一の話し相手となり、家族と離れ離れになった彼女を遠くの世界から手助けすることになる。
探索パート
ナツノは毎日街に出て、食料やクラフトの材料を探します。
このときナツノは建物の状況や部屋に何があるかなど電話で詳しく伝えてくれる。
プレイヤーはその中で気になったものを左下にあるテキストボックスに直接文字を打ってナツノに指示を出します。例えば「樽」とか「ガラス」など、赤文字で表示されたものはクリックするだけでテキストボックスに入力されるので便利。
指示は絶対に必要かというとそうでもなく、ナツノは１人でもある程度探索してアイテムを拾ってくれるので、テキストを読み飛ばしていくだけでも大丈夫です。
探索中は感染者と遭遇することがあります。
戦闘は自動で行われ、感染者から攻撃を受けると問題なし→軽傷→負傷→重傷→命の危険→瀕死とナツノの状態が悪くなっていき、瀕死になるとゲームオーバー。包帯などの回復アイテムを使えばひとつ前の状態まで回復、拠点に帰ると全回復します。
武器と防具は必ず装備しておきましょう。荷物からナツノに装備してほしいものを選択して会話すると装備してくれます。装備品は結構な頻度で壊れてしまうので、予備も用意しておくとなお安心。
探索ではいくつかランダムイベントが用意されている。
中には他の生存者キャラと出会うイベントもあり、どのキャラクターに出会えるかによって物語が変化、そしてサブストーリーに発展したりします。キャラクターは一緒に探索してくれることもあり、アイテム欄を増やし、戦闘にも加勢してくれる。
クリアしても会えなかったキャラがいたので、誰と出会えるかというのも結構ランダム性がありそうです。
クラフト
拠点では拾ってきたアイテムを組み合わせて武器・防具・料理・探索ツールなどの新たなアイテムを作り出し困難を乗り切ります。
装備品は+されたクオリティが高いものが作れることがあり、料理は包帯と同じ効果のある回復アイテムとなります。
必要材料が集まっていると完成品が表示されて作れるようになるんですが、何を消費したかわからないのが少し難点。
ゲームの操作
マウスで操作します。
良かった点・微妙だった点
良シナリオ
話は個人的にすごく良かった。エピソードを追うごとに核心に近づいていく感じがドキドキして楽しめる。詳しくは書けないけど序盤の方にナツノに○○から○○の○○が聞こえる、と言われたときは本当にゾクッと来ました。そこからは早く先を読み進めたい気持ちが止まらなくなり、エンディングでは放心状態になりました。ゾンビ物のストーリーが好きな人なら間違いなく楽しめる話なんじゃないかと思います。
斬新な文字入力システム
文字を直接打って中のキャラと会話する、というのが相手の世界に干渉している感じと没入感を演出していて良かった。ただ、会話がぎこちなかったり、なんて答えていいかわからなくなるところもある。目の前にロボットがあるけどどうする？と聞かれて「壊す」と返すとダメージを負った。これが正解なのか、他にどんな言葉が通じるかわからないまま進むのがちょっともやっとする。
雰囲気が良い
音楽と絵がすごく綺麗なゲーム。ゲーム画面の背景まで細かく作りこまれていて、穏やかな雰囲気と荒廃した街並みが世界観とマッチしている。
テンポ良し
読み物なのでテンポが悪そうと思っていたが、そんなことはなかった。ちょうどいい頃合いに探索とシナリオ部分が入れ替わるので、飽きずにサクサクっとゲームが進行していく。
無料で遊べる
アーリーアクセス版は無料で遊べます。体験版じゃないので、最後までがっつり遊べます。
立ち絵が少ない
ほとんどの時間、ゲーム画面の結構な割合をナツノの立ち絵が占めていて、この立ち絵がずっと変わらないのがなんだか物寂しい。
探索にメリハリがない
探索パートは4つのエリアがあるけれど、違いがよくわからずどれもあまり変わらない気がする。あとはクラフトに必要なものがわからないので、何を拾ってもあまりピンと来ない。感染者が出てきても絵がないので切迫感や臨場感がなく、淡々としている。
ナツノカナタをプレイした感想まとめ
4時間でクリア。
無料とは思えない絵と音楽のクオリティの高さで、話も面白い、まさに読むローグライクでした。探索や文字入力の面で若干粗はあるけれど、今のバージョンが0.5とかなので、これからどんどん改善されいくのかなーという感じです。ちょっと切ないポストアポカリプスの世界観が好きな人、ローグライク要素があるビジュアルノベルがやりたい人にはオススメします。