小さな生物を引き連れて探索するピクミン風3Dアクション「Tinykin」の紹介レビュー

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Tinykinってこんなゲーム

8月31日にフランスのSplashteamからリリースされた3Dアクション

プレイヤーはテレポテーションの不具合により奇妙な生物たちが住む家に飛ばされた上、身長が『3cm』にまで縮んでしまった考古学者のマイロとなり、小さな生物『タイニーキン』たちを引き連れながら元の惑星へ帰る手段を探すことになる。

超カジュアルなピクミン


舞台は人間が不在でカブトムシやカマキリといった虫たちに占拠された家。

虫と同じ目線でミニオープンワールド風になったキッチンや寝室など各部屋のメインクエストを攻略していくのだが、周りの家具はマイロにとって何もかもがビッグサイズなため椅子に登ることさえできない。

というわけでそこら中にいる謎の生物タイニーキンたちに協力してもらいながら部屋の隅々まで探索を進めることになる。

タイニーキンには5つのタイプがあり、ピクミンと同じように色分けされている。

ただ物を運んでくれるだけでなく、青は電流をものともせず電気の仕掛けを解いてくれるし、緑は体を積み上げてハシゴになりマイロを高いところまで届けてくれる。この時にわざわざ手動でタイニーキンを切り替える必要はなく場面によって勝手に切り替わってくれる。

Steamには同じくピクミンの影響を受けた『Overlord』という個人的に好きなゲームがあるのだが、こちらは手下を切り替える作業の繰り返しで遊びやすいとは言えなかった。一方で本作は無駄な操作は省かれているため誰でも簡単に遊べるゲームに仕上がっている。

また、ゲーム内容が平和的で戦闘がないからピクミンのような『喪失感』が生まれることもなく(赤は爆発タイプだから消滅するが・・・)、手下を生け贄に捧げて自身を強化するOverlordとは対極にある作りになっている。

 

移動が楽しいアクション


ピクミンゲーといえばピクミンに全てやらせて本体はあまりすることがないイメージだが、本作はマイロ本体のアクションもかなり良い

スケートボードのように部屋の中を縦横無尽に走り抜ける『ソープボード』とジャンプ中にホバリングしながら空をゆっくり移動する『バブルパック』この2つのアクションがあるおかげで移動はとても快適。

バブルの方はストーリーが進むとどんどん強化されていき、高い場所からどこまでも飛んでいけるようになる。

 

環境はいまいち

不満点は少しだけ。レベルデザインは良く出来ているのに環境作りはいまいちなところ。

たとえば家具にインタラクティブ性がなくピアノの鍵盤の上に乗っても音が鳴らないことや、虫たちとの会話がつまらなくてNPCはみんな棒立ちで生活感がないなど。全体的に素晴らしい出来なので細かいところでちょっと惜しいなと感じた。

良かった点

・ピクミンゲーとしてもアクションゲームとしても良く出来ていて遊びやすい
・巨大な部屋が舞台のミニオープンワールドで探索が楽しい
・操作が簡単
・サブクエやコイン集めなどのやりこみ要素
・日本語対応

微妙だった点

・戦闘がないから人によっては退屈かも
・動きのないNPCとのやりとり

◆総評

70/100

カジュアルで遊びやすいピクミン。子供から大人まで万人に受けるゲームだと思います。ボリュームはあまり無いのでゲーパスでさくっとやるのに良い感じでした。

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