「キミガシネ」紹介レビュー 集められた11人が次に進むため犠牲者を決めるデスゲーム

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日本のNankidaiが制作した
レトロホラーアドベンチャー

さらわれた男女11人が
凄惨な殺戮ゲームに巻き込まれるビジュアルノベル。

プレイヤーは高校生の千堂院 紗良(サラ)となり、
誰かを犠牲にして進む狂気の世界で、他の参加者と困難を乗り越えていく。

同じデスゲーム系としてダンガンロンパとよく比較されるが、

殺人の「犯人探し」が中心ではなく、
仲間同士で話し合って「多数決」により脱落者が決まる

脱落者に待ち受けるのはもちろん「死」。

何も悪いことしてない善良な人でも
投票が一番多ければ脱落するという無慈悲なルールのため
デスゲーム作品の中でも特に心を抉ってくる物語になっている。

また、ストーリーが一本道でない
ところもダンガンロンパと違う点。

誰と協力するか、誰に投票するか、
で主人公たちの行く末が変わり
結末もマルチエンディングになっている。

探索とたまに謎解き、それから誰に投票するかの議論フェーズがメインとなるが、その他にミニゲームの数も圧倒的で飽きさせない作り

意外にテキストがそこまで多くなく、
読む一方にならないところが個人的には良かった。

キャラもダンロンに負けず劣らずの個性があり、
みんなで討論する場面は見ているこちらもアツくなる。

レトロ風のグラフィックでボイスもないが、
「逆転裁判」っぽい効果音や動きが加えられていて、表現も面白い。

◆気になった点

・ストーリーが未完
・いきなりのグロ要素あり

◆総評

最初は「ファミコンのゲーム・・・?」という印象だったが、
先が見たくなる巧みなストーリー展開と
ミニゲームや議論を絡めた内容の濃さに驚かされた。

まだ最後の章が未実装なので
これから完成をじっくり待ちたい作品。

デスゲームが好きな人ならやって損はしないと思う。

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