芸能事務所のマネージャーとなってアイドルグループをプロデュースする経営シミュレーションゲーム「Idol Manager」のレビュー

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Idol Managerのトレイラー動画

Idol Managerってこんなゲーム

「Idol Manager」は芸能事務所のマネージャーとなってアイドルグループをプロデュースする経営シミュレーションゲームです。
このゲームはできることが多いので、ここではざっくりとだけ紹介します。

アイドルを発掘する


オーディションを実施してアイドルを発掘するのもマネージャーのお仕事。

オーディションの規模が大きいほど能力が高い子が来てくれる可能性は高くなるが、その分費用がかかる。最終的に5人の候補の中から合格者を選んで加入させることができ、どんな子が候補になるかは完全に運。

ゴールドやプラチナなどレアリティの高い女の子ほど能力が高く、ガチャっぽいシステムになっている。能力は()内の数値が上限値で、年齢によってセクシーが上がったりキュートが下がったりもする。また、女の子は1つだけスキルを持っていて、良いものばかりではなく、「男嫌い」や「恋愛体質」などアイドルとしてちょっと扱いずらいスキルを持っていることもある。

建設

アイドルといっても普通の女の子なので、歌やダンスのトレーニングを積む必要があります。

運良くスポンサーが所有するテナントに空きがあるので、そこにダンスルームやレコーディングスタジオを作ってスタッフを雇うと、歌やダンスの練習ができるようになりアイドルとしての能力が上がっていきます。

他にもカフェや劇場を建てると手の空いたアイドルが働いてくれる。あとは、このゲームはメンタルがやられてふせぎこんでしまったり、スタミナが無くなって怪我をされるのが一番痛いので、休憩所や医務室のようなアイドルの疲労をケアできる施設も重要です。
気を付けたいのは資金繰り。テナント料は週に1回払わなければならず、最初にいろんな施設をポコポコ建ててしまうとあっという間に破産してしまいます。

1日1回の活動

マネージャーは1日1回、アイドルたちのその日の活動、アクティビティを選択します。

「公演」を選択すると資金が増え、「宣伝」はファンが増え、「スパ」は費用がかかるが、アイドルのスタミナが回復する。
アクティビティの1回の効果は薄いが、ほとんどリスクがないため、できるだけ毎日活用していきたい。
なお、このアクティビティにはレベルがあり、ミッションを達成するとレベルが上がって効果が上がっていく。何をするか困ったらとりあえずこのアクティビティのミッションの達成を目指すといいかもしれません。

企画・制作

基本的にこのゲームは外仕事というものがありません。

人気が出たからといってドラマやCMに出演するということがないんです。あっても雑誌の写真撮影とか一部のイベントとかぐらいです。なので、全て自前で企画し制作してファンを獲得していきます。

具体的には、週に1度のラジオとかインターネットで活動したりとかテレビ番組やCDも自分たちで制作する。お金も時間もかかるし、得られる収入はわずかですが、地道にメディアに露出することでコツコツとファンを増やしていきます。

CD制作は曲のタイトル、どんなイメージの曲にするか、握手券はつけるのか、宣伝、制作する枚数、メンバーのフォーメーションなど細かく決めることができます。

コンサートや総選挙ではセットリスト、チケットの価格を決めることができます。コンサート中はお客さんのボルテージを高められれば、満足してもらえる。しかし、やりすぎるとときにはトラブルが発生することも。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

理想のアイドルグループが作れる

方針でグループのイメージやカラー、スカートにインナーを履かせるかどうかまで細かく設定できるため、自分がこんなアイドルグループがあったら良いなと思うものが簡単に作れてしまう。AKB48のように人数が多くて姉妹もたくさんいる大所帯のグループ、ももクロのような少人数の個性的なグループ、ターゲットを女性層だけに絞ったカッコいいグループ、お金に余裕があればソロの実力派アイドルなんかも作ることが可能。
そして、そんな考え抜いて作った理想のアイドルグループがファンを獲得していくのを見るのが楽しい。

アイドルのリアルな裏側が見れる

アイマスのようにアイドルのキラキラした側面だけじゃなく、いじめや派閥、恋愛スキャンダルなどアイドルの闇の部分にも焦点を当てている作品で、プロデューサーとして、ファンにはわからない女の子たちのよりリアルな部分と向き合える。

違和感の無いシナリオ

海外産で日本が舞台のゲームって建物や音楽が中国っぽかったり、日本とは思えない設定があったりするんですが、このゲームはちゃんとまともな日本でした。シナリオの中には東京オリンピックやふるさと納税が出てきたり、話題が身近に感じられるものばかりで、日本の内情にどれだけ詳しいんだと驚く。

日本語に対応

字幕とボイス両方日本語でできます。

経営シミュレーションとしては微妙

最初の2~3回は破産してしまうかもしれないが、コンサートチケットを1枚10万円で売っても会場が埋まる非現実的な値段設定、アイドルの給料を最低にしてもほとんどデメリットなし、何をしてもファンが減らないなど、プレイヤーに有利すぎるバランスになっているので、慣れてくるとお金がすぐだだ余りになる。

歌を聞いたりダンスを見ることができない

アイマスのように実際に歌を聞いたりダンスをみることができないのが少し寂しいところ。夢に向かって成長していくアイドルを手助けするというよりは、お金を稼ぐためにアイドルを使い潰して搾取するゲーム性のため、アイドルたちに感情移入もできません。

Idol Managerをプレイした感想まとめ

もっとふざけたゲームを想像していたんですが、思っていた以上に作りが細かく、本格的なアイドル運営シムゲーになっていて面白かったです。日本のここ10年間ぐらいのアイドルシーンをそのままゲームにしたような作品でした。経営シミュレーションゲームとしてはちょっと単調なところがあるので、経営ゲームが好きな人にはオススメできないですが、アイドルが好きな人、アイドル運営ゲームがやりたい人にはオススメします。

Idol Managerのストアページ

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