「Crime Scene Cleaner」レビュー 犯罪の痕跡を消すダークな掃除シミュレーション

9

「Crime Scene Cleaner」は
一大ジャンルになりつつある掃除シミュレーションの新作

本作の目的は殺人現場をキレイにすること。
血痕を拭き、死体を処理し、何事もなかったかのように犯罪の痕跡を消していく。マフィアの犬として働くダークな掃除ゲーとなっている。

Steamでは現時点で5212件のユーザーレビューがあり、
圧倒的に好評」を得ている。

日本語、コントローラー対応

ゲームプレイ

主人公のコヴァルスキーは高校の用務員。娘の医療費を支払うために、犯罪組織のボス「ビッグジム」から与えられた依頼をこなしていく。

全10ステージで、ひとつステージをクリアするのに1時間前後と遊びやすい長さ。ほとんどのステージでは死体の隠滅がメイン目標となっているが、「ゴミを片付ける」や「家具を元の位置に戻す」などサブ目標もたくさんあってボリュームを感じる。

そして掃除も楽しい。
掃除に使える道具が豊富にあり、うまく適所で使うと効率を上げられる。
一部例を挙げると

モップ:固い表面に有効。広範囲に磨ける。
スポンジ:汚れが取れにくい布地などに有効。他にグラスを拭いても割れないメリットも。
高圧洗浄機:手が届かない範囲、高所で便利。ただすぐに水が無くなる。
バケツ:モップやスポンジに付着した血を落とすのに必須。
洗剤:モップとスポンジの性能や耐久性を上げるものなど種類が多い。
ライト:暗所での掃除で活躍。アップグレードでUVライトも使える。

など。
絶対にコレを使えって制約もないし、プレイヤーの自由に掃除を楽しめる。

ステージごとに現場は異なる。

豪邸、アパート、博物館、倉庫など、どれも精巧でリアルなロケーション。中には驚くような秘密部屋もあって新鮮味が尽きない作りが良かった。

掃除をする以外にもいらない物を破壊したり、高価な物を盗んだりとやりたい放題。

掃除ゲーの代表格「PowerWash Simulator」は高圧洗浄機で一気に汚れを落とす爽やかな体験だったが、本作のコンセプトは真逆。悪いことしてる感がたまらないゲームだった。

ストーリーも見どころ。たいていはビッグジムがやらかした事件の後片付けになるが、そういった背景が見えるだけで、ぐっと没入感が増した感じがある。マフィア映画のように「やっぱりそうなってしまうか・・・」とスリリングな終盤の展開も良い。

気になった点

・ゴミが家具の下に入ると取れなくなるのが気になる
・100%きっちりやろうと思うと、最後はアイテム探しになって探索がしんどい

感想

こういった掃除系は毎日コツコツとやっていく方なのだが、本作は面白すぎて一気にやってしまった。サブ目標が色々あって小さな達成感の積み上げが気持ちよくてやめ時を失う。舞台が殺人現場なのでかなりグロいが、刺激強めな掃除がしたい人にはおすすめしたい。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です