「祇:Path of the Goddess」レビュー 妖怪から村を救う和風タワーディフェンス

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「祇:Path of the Goddess」は
妖怪から村を救う和風タワーディフェンス

現在Steamでは872件のユーザーレビューがあり、
「非常に好評」を得ている作品。

あのカプコンが今さらタワーディフェンス!?と驚かされたが、
主人公は刀をふるって戦うのでわりとアクション。

戦略性と爽快なアクションとの融合が素晴らしく満足感のあるゲームだった。

日本語、コントローラー対応

本作は、昼夜のサイクルを繰り返して、穢れた村(ステージ)を攻略していく。

昼は巫女である「世代(よしろ)」が村の奥にある鳥居までゆっくり移動。
その間に、穢れを浄化して村人を助けたり、仕掛けを直したり、準備を整えるフェーズになっている。ただ準備とはいえ、リアルタイムで時間が過ぎるので操作は忙しめ。

夜は「畏哭(いこく)」という妖怪の襲撃から世代を守る。
主人公の宗(そう)は刀持ちで、コンボや必殺技を決めて夜が明けるまで戦う。また、助けた村人たちも一緒に戦ってくれる。村人は職業を変えられるのが強み。

良かった点

「和」がテーマ

風景やBGM、細かい装飾まで日本らしさを感じる。これだけ和に満ちたタワーディフェンスは他にないと思う。カプコンでこれだけ綺麗だと「大神」を思い出すなぁ。

戦略性

村人の配置場所を自由に決められるのが良い。
夜(WAVE)の間でも配置や職業を変えられるので、意表を突いた敵の襲撃にも対応できる。

全員で攻めて、全員で守る陣形はもはや洗練された軍隊のようで、固定配置系のタワーディフェンスとはまた違った面白さを感じた。

アクション

主人公は強くて無双できるけど、ひとりで突っ込みすぎてもうまくいかない良バランス。スキルや必殺技を覚えると色々な戦い方ができるようになるし、ボス戦も豊富で楽しい。

◆気になった点

・見た目が優先

全体的にビジュアル優先で、使いやすさや見やすさは犠牲になっている印象。

昼は穢れが見つけられなくてイライラ、頻繁に行う職業のレベルアップも演出飛ばせない。アクセサリは毎回ページをめくって探すので装備の付け替えも時間がかかってしまう。

村の復興

これは浄化された村を復興するコンテンツ。

村づくり系かと期待したが、村人に作業を指示するだけで中身がなかった。ただ報酬は美味しいからやらない選択ができないのもツラい。

13時間ほどでクリア。

不満点もたくさんあるが面白かった。次々と新しい仕掛けや装備が追加されていくので、全然飽きない作りになっており、最後まで楽しめたタワーディフェンスだった。ただゲームパスだとちょうど良い内容とボリュームに感じたが、その後Steamのストアページで値段を知って驚愕。ちょっと強気すぎる価格な気がする。

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