「Last Message」の紹介レビュー 仲間とチャットしながら生き抜くゾンビサバイバル一人称視点ホラー

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Last Messageってこんなゲーム

ニュージーランドのJamesGamesNZが開発したゾンビサバイバル一人称視点ホラー

人に噛みつき食らう「ゼット」と呼ばれる感染者が蔓延り、世界が終焉を迎えてから一年近く経過したニュージーランドが舞台。

電気とインターネットは未だに繋がっており、アパートに取り残された生存者たちがチャットツールを通じて助け合う様子を描いた作品となっている。

ゲームプレイ

感染症により夫と子供を亡くした未亡人「ジル」となり、いつどこで襲ってくるかわからないゾンビの危険にさらされながら様々な困難に立ち向かっていく。

ゲームの特徴としてはよくあるホラゲのようにアパートの中を自由に探索する他に、ノートパソコンを開いてチャットアプリで誰かとやりとりすることもできる、という点が目新しい。

主人公以外の登場人物はジルと昔から友人ウィロー、妹のメイ、ご近所に住むオリビエの3人で、彼らとはチャットを通じてそれぞれの物語が展開される。会話の内容は互いの近況を確認したりゾンビの情報を共有したり普通の雑談など様々。たまに「お前のアパートにゾンビが入っていくのが見えたぞ!気を付けろ!」といった仲間からの警告が飛んで来て急いで部屋の外を見てみるとそこにゾンビがいたり、リアルタイムで誰かとチャットしているような体験が味わえ、チャットの内容と周囲の状況がちゃんとリンクしているのが面白い。

ゲームの流れはPCでチャット→キャラを操作して探索の繰り返し。誰からもチャットが来なくなると物語を進めるために今度はアパート内を探索してタスクをこなすことになる。

タスクの内容は大抵チャットの最後の方の会話がヒントになる。ほとんどの場合は物資が不足して困っている相手のために欲しがっている物を探す、といったわかりやすいもので探索範囲も広くないので苦労することはない。お目当ての物が見つかったら箱に入れてロープで隣のアパートに運んであげるとタスク達成となる。

ジャンルは一応ホラーゲームではあるけれど、怖いのが苦手な人でも安心して遊べる優しい作り

戦闘・チェイス・ジャンプスケアといった要素が皆無で、もし世界がゾンビだらけになってインターネットが使えたら・・・と非日常的なシチュエーションと雰囲気を楽しむゲームになっている。ゾンビは出てくるが、ボクセルアート風のゾンビだからリアルさはなくマインクラフトみたいでむしろ可愛らしい。

良かった点

・安全な自宅とゾンビがうろつく外の世界とのギャップ、怖くはないけれどいつ何が起きてもおかしくない不穏な空気感
・チャットのやりとりがリアル
・ボクセルアートでキャラがかわいい
・無料で遊べる

微妙だった点

・チャットが長い(読むのが遅かったり訳しながらだとオープニングだけで30分くらいかかる)
・オチがありきたりでもう一捻り欲しかった
・日本語非対応

 

総評

40/100

無料のホラーゲームで、内容もあっさりとした無料ゲームのクオリティ。絶望的な状況に追いやられながらもインターネットが使える。チャットをうまく使って仲間と助け合うストーリーとコンセプトは面白いのでやる価値はありだと思う。ゾンビゲーム、世界が終わってしまった後の非日常を体験できるホラーゲームが好きな人におすすめ。

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