魂を宿した奇妙な美術館をさまようホラーアドベンチャーゲーム「Ib」のレビュー

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Ibのトレイラー動画

Ibってこんなゲーム

概要

・2012年に公開されたフリーゲームのリメイク作品。
・日本のkouriが開発、2022年4月11日にリリース。

ゲーム内容

・あらすじ
ある日、9才の少女イヴは両親に連れられて、画家ワイズ・ゲルテナの美術館を訪れる。

両親が受付を済ませている間、しばらく展示品を見て回っていたイヴだったが、突然停電が発生し、さっきまで美術館にいた全員がいなくなってしまったことに気がつく。

ひとりぼっちになったイヴは、奥の部屋に展示されている不気味な絵に導かれ、美術館の裏の世界へと足を踏み入れるのだった。

 

ゲームプレイ
魂を宿した美術館からの脱出を目指すホラーアドベンチャーゲーム。

ゲームは探索と謎解きを中心に構成。追いかけられたりはあるけれど、直接の戦闘はなし。

イヴの他にも裏の世界に迷い込んだキャラクターがおり、そんな仲間たちと一緒に現実の世界に戻ることを目指すことになる。

イヴが持っている赤いバラが、イヴのライフを表していて、ダメージを受けるごとに花びらが落ちていく。敵から攻撃されることもあれば、絵を調べるだけでダメージを受けることもあるので、調べる前には残りの花びらの数に注意。

たまに部屋などに置いてある花瓶を調べれば、花びらの数が回復する。

エンディングは7つあり、選択した会話や行動によってキャラクターたちの運命が大きく変わる。

選択肢後にエンディングに直行するものもあれば、それまでの好感度やストレス値で分岐するエンディングもある。クリア後はおまけのダンジョンが出現。


▼生前に「人は創ったものに魂を宿すことができる」という考えを持っていたゲルテナ。そんな彼に命を吹き込まれた美術品が次々にイヴたちに襲いかかる。

 

・登場キャラクター


イヴ
本作の主人公。母親譲りの赤い瞳が特徴的。無口で大人しい性格だが、どんなことがあっても物怖じしない勇敢さも兼ね備えている。とはいってもやはりまだ9歳なので、ギャリーに甘える子供らしい一面もある。

ギャリー
イヴと同じく美術館に迷い込んだ客。
1週目の終盤まで女性だと思っていたが、実は男性で、頼りになるお兄さん的な存在。ときに大胆な行動に出てイヴを守ってくれる。しかし、意外にも怖がりなところもあり、本作で最も人間らしさを感じさせてくれる人。

メアリー
イヴと同じ年頃の謎に包まれた女の子。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ストーリー重視
・謎解きが程よくある
・美術館を意識した演出、音楽が良い
・イヴ以外のキャラクターも魅力的
・方向性の違う7つのエンディングは全部見る価値あり

微妙だった点

・特になし

総括

1週目2時間ちょっとでクリア。6時間プレイ。オリジナル版は未プレイ。

Ibの影響を受けたゲームをいくつかやったことがあるので、だいたいこんな感じのゲームだろうと予想はしていたんですが、いざやってみると思っていたものとは全然違いました。
Ibにはホラーゲームにありがちな、執拗に追いかけてきたり、ジャンプスケア、ゴア表現、画面を過度に暗くする、といった演出がほとんどなく、ホラーゲームをやるときに同時に伴うストレスは一切ありませんでした。キャラクターのストーリーに引き込まれるし、謎解きのテンポも良く、遊んでいて「怖い」気持ちよりも「楽しい」気持ちが先行する希有なホラーゲームだと思います。かといって全く怖くないわけでもなく、細かなドット絵や心を落ち着かせてくれるピアノの曲は美しく、それが逆に不気味さも醸し出しています。全体的にうまくまとまっていて、大型のタイトルとはまた違った良さがあるゲームだと思います。

さくっと遊べるホラーゲームがやりたい人にはおすすめします。

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