ゾンビだらけの高層ビルから脱出を目指す見下ろし視点のアクションシューティング「GARAGE: Bad Trip」のレビュー

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GARAGE: Bad Tripのトレイラー動画

GARAGE: Bad Tripってこんなゲーム

概要

・ロシアのZombie Dynamicsが開発、2018年7月6日にリリース。

ゲーム内容

あらすじ
元ジャンキーの男、ブッチの最悪な一日を描いた物語。

買い物客で賑わうショッピングセンター「ガレージ」は突然大きな爆発に見舞われ、人々はゾンビに変異した。事態を重く見た政府はガレージに対して爆撃を開始する。

地下駐車場で寝ていたブッチは車のトランクにいたおかげで助かるが、短期的な記憶を失い、自分がどうやってここまで来たのかわからないまま危険に満ちた高層ビルの中をさ迷い歩くことになる。

残骸の中を歩き回って調べていくうちに、企業間の争い、グロテスクな人体改造実験の事実を知った好奇心旺盛なブッチは、コードネーム「アナコンダ」を名乗る女性と電話を通じて協力し、さらにこのビルの秘密に迫ることに。

 

ゲームプレイ
見下ろし視点のアクションシューティング。

画面は全体的に暗く、ブッチの視線の先と近くにあるものしか見えない。すでに探索を終えたはずの後ろからいきなり敵が現れたり、ドアを開けたら目の前複数の敵から撃たれるなんてこともあり、常に崖っぷちの戦闘が楽しめる。

敵の種類は、ゾンビやネズミや企業に雇われた兵士などなど。ヘルメットを被っているゾンビがいたりボムを投げてくる兵士がいたりするが、敵の種類はそう多くない。
それぞれの敵に有効な武器や立ち回りで対抗しよう。

ゾンビが主役のゲームだが、足が速いだけなので敵としては一番弱い。

最も厄介なのがゲーム全体でよく出てくる普通のネズミだ。小さい上に動きが素早く、こちらの攻撃がとにかく当たらない。ネズミは攻撃力も高く、序盤は蹴りでしか倒せないのが辛いところ。銃が手に入るといくぶんか楽にはなる。

武器は物語が進行と共に強いものが手に入っていき、斧やピストルの出番は減っていくが、後半でも弱い敵を相手にするときは適している。

 

・Hotline Miamiとの違い
よく比較されるHotline Miamiとの違いは、まずヘルスがある。

ヘルスを高く保っておくと、爆発以外はワンタップキルにはならないため、ヘルスの管理はしっかりしていこう。チョコバーを拾うと即時回復、応急キットは3つまで持てることができ、任意のタイミングで回復可能。他にも防弾チョッキを拾うと壊れるまでダメージを軽減してくれたりする。

もう一つの違いは、敵やアイテムはすべて固定という点。

Hotline Miamiはマップを見回して敵を計画的に倒していく戦略性があり、そこに敵の挙動や武器のランダム性が加わって倒されても毎回違った遊び方ができるのが醍醐味のゲームだったが、本作にはそういったランダム性はないので、やられた原因の究明を繰り返し正解を導き出すゲーム、といった感じ。

 

操作
ネズミのような小さな敵を相手にする場合、銃の射線を的確に調節する必要があり、本作のマガジンのサイズは小さいのでコントローラーよりマウスの方がやりやすい。

コントローラーでもゲームプレイには問題ないが、貴重な弾薬を無駄に消費する可能性と、乗り物のバグがある点に注意。ボス戦や乗り物に乗るときはキーボードで操作した方がいいかもしれない。

 

難易度
難易度はイージー、ノーマル、ハードの3つ。
ノーマルを10章までクリアした感じだと、難易度はそこまで高くないが、初見殺しのギミックが多く、とにかくよく死ぬ。

しかし、やられてもすぐ手前からやり直せる寛容なところがあり、2回目や3回目でしっかり対応することで少しずつ進めるようになっている。

特に難しい場面では、スリリングだったはずの戦闘が一種のパズルのようにも感じられるが、武器が多くあらゆる手段でクリアを目指せるので、戦闘の自由度はそれなりにある。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・常に崖っぷちの緊張感
・スリリングな戦闘
・サイケな音楽、画面効果
・武器の種類がそこそこ豊富
・日本語対応(機械翻訳)

微妙だった点

・画面が暗い
・敵のバランス(普通のネズミが一番強い)
・ボスが単調(前のボスと同じ戦い方で倒せる)
・人を選びそうな初見殺しゲーム(その後に動きを修正して進む楽しさはある)

総括

4時間ちょっとでノーマル10章までクリア(全13章)。

ジャンキー主人公の半幻想的な世界観と、機械翻訳なのも相まってストーリーはよくわからなかったですが、B級映画のようなノリの良さと程よい緊張感の中で銃を撃ちまくれる楽しいゲームです。理不尽なところもあり忍耐力が求められるゲームですが、爽快感もそれなりにあります。

生々しいゴア表現や血なまぐさい雰囲気のゲームが好きな人にはおすすめします。

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