モノクロ映画風の侍アクションゲーム「Trek to Yomi」のレビュー

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Trek to Yomiのトレイラー動画

Trek to Yomiってこんなゲーム

概要

・黒澤明監督の映画に影響を受けた侍アクションゲーム。
・アメリカのLeonard MenchiariとポーランドのFlying Wild Hogが共同開発、2022年5月5日にリリース。

ゲーム内容

あらすじ
主人公は侍になることを夢見て日々修行に励む少年、大輝(ひろき)。
ある日、大輝が住んでいる村は賊の襲撃を受ける。

剣術の師範である三十郎は、村が襲撃されていることを知るとすぐさま大輝の稽古を中断し、村を守るため槍を手にして賊討伐に向かう。
一方、大輝は師匠の後を追うことになるが・・・。

 

戦闘
ゲームは探索エリアと戦闘エリアに分かれており、探索エリアでは手前や奥にも移動できるが、戦闘エリアに入ると横スクロールになり、左右から迫ってくる敵と戦うことになる。

近接攻撃は振りが速い「弱攻撃」と振りは遅いが強い「強攻撃」、この2つの基本攻撃に方向キーを加えるとコンボが発生する。最初は↑弱弱や↓弱弱といった基本的なコンボしかないが、戦いの中で数々のコンボを習得していく。
敵によっては近づくのも容易ではなかったりするので、そういった場面では遠距離攻撃も使ってみよう。遠距離攻撃は序盤にクナイが使え、こちらも戦いの中で他の武器が扱えるようになる。遠距離攻撃は回数に限りがあるが、探索して拾うことで簡単に補充できる。

Trek to Yomiの戦闘は基本的にはサクサクと刀で斬っていくだけで問題ないぐらい簡単だが、一回のコンボで倒せない敵や体幹が強い一部の敵には防御で対応することも必要になってくる。攻撃のタイミングに合わせて防御するとスローモーション演出と共に敵の体勢を崩し、反撃の機会を得られ強力な敵相手にも有利に戦うことができる。

 

探索
エリアを探索して体力UP、気力UPのアイテムを拾うことでキャラが強化される。

正解ルートに進むと戻れなくなりアイテムを取り逃してしまうことになるので、できれば寄り道しながら進みたいところだが、残念ながら初見で正解ルートと外れルートを見分けることはできない。

 

黄泉
本作では江戸時代を舞台にしながら超自然的な存在をも相手にすることになる。とはいっても雰囲気や敵のタイプが変わるだけなので探索や戦闘に大きな違いはない。

黄泉の国では大輝がこれからどう生きるのか、選ぶ選択肢によって大きくストーリーが変わる。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・昭和の侍映画を思わせるビジュアル
・時代劇でも声優さんの違和感ない見事な演技
・リトライが速い
・日本語対応

微妙だった点

・戦闘が単調
・取り戻せない要素が多い
・探索パートでエリアが切り替わるときのカメラワーク(画面右に行ってエリアを切り替えると次のエリアでもなぜか画面右から始まるようなことがある)
・技習得があっさりしすぎている(敵を倒したタイミングでダイアログで○○を覚えたと報告されるだけ)
・日記の文字が小さい

総括

Xbox Game Passでプレイ。5時間でクリア。

黒澤明映画のオマージュ作品としては並外れた完成度で、その再現度の高さと美しすぎるビジュアルに圧倒されてしまうゲームでした。それ故にゲームプレイがそこに追いついていないのが非常に残念です。
戦闘システムはコンボが多くて楽しいですが、コマンド式でタイミングはシビアです。そのため、結局は簡単で雑に強い技に頼りがちになり、自分で縛らない限りは他のコンボを使う理由がなくどんどん戦闘が定型的になっていきます。戦い方を変えてもレスポンスの悪さからスッキリ納得できるような戦闘ができず、敵を倒したときの満足感は薄いです。
もう一つは、中盤からゲームは侍物からゾンビ物に、雰囲気が大きく変わります。よくあるゾンビゲームの展開が個人的に一番ガッカリしたところです。このビジュアルで最後まで王道の侍物語を貫き通してほしかった・・・。いろいろ惜しい点がありますが、ただ、それらの欠点を差し引いても、黒澤明監督の映画の中で孤高の侍として冒険する体験は最高なので、プレイする価値はあるゲームだと思います。

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