ドラゴンを倒して財宝を取り戻すピンボールローグライク「Peglin」のレビュー

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Peglinのトレイラー動画

Peglinってこんなゲーム

概要

・森の小さな妖精Peglinが財宝を取り戻すため旅に出るピンボールローグライク。
・カナダのRed Nexus Games Inc.が開発、2022年4月26日にリリース。

ゲーム内容

ゲームプレイ、遊び方
玉(オーブ)を釘(ペグ)に当てて敵を倒すピンボールローグライク。

攻撃の順番は、こちらが一球投じた後に敵が一回行動するターン制が採用されている。

操作はシンプルなもので、マウスで投げる方向を決め、クリックするとオーブを投げる。投げたオーブが釘に当たる度に数字が加算されていき、下にオーブが落ちた後にPeglinが攻撃して数字の分だけ敵にダメージを与えられる。

マップは上から下に進むあみだくじ形式。

?(イベント)、宝箱、雑魚戦、エリート戦のマスを選びながら進み、最後にボスを倒すとステージクリアとなる。マップシステムはほとんどslay the spireと変わらないが、ショップは無い。


▼オーブを投げて次に進むマスを選ぶ。炎に入るとダメージを受けてしまうため、戦闘後もなかなか気が抜けない。


▼エリートやボスを倒すと持っているだけでさまざまな効果が現れるレリックが手に入る。

 

特殊な釘(ペグ)
盤上には普通の釘以外にもさまざまなタイプの釘があり、オーブが釘に当たるとその効果が発動する。
黄色の釘はクリティカル、緑色の釘は盤上の釘の復活、爆弾の釘は全体攻撃といった感じ。

釘は基本的に一回当たると効果を発動して消滅するが、爆弾の釘には二回当てる必要がある。
爆弾はPeglinの攻撃とは別枠で全体攻撃のためとても強力だが、緑色の釘で復活しないのでいつ爆弾を爆発させるか、そのタイミングが重要になってくる。


▼敵によって盤上の釘の配置が変わるのが面白いところ。クモが相手なら盤面がクモの巣に、スライムが相手なら盤面もスライムのような見た目になる。

 

オーブ(玉)
ゲーム開始時、Peglinは石ころ2個にダガー1個のオーブを持っており、他のオーブは敵を倒した後の3択やイベントマスなどで手に入る。

オーブに記載されている2つの数字は、通常の釘とクリティカルの釘に当たったときに加算されるダメージの数を表している。

石ころ以外は能力を持っていて、例えば石ころならクリティカル釘に当てるとダメージが2加算されるところダガーなら7も加算される。他にもすべての敵にダメージを与えるオブターガイストや投げたときにオーブの数が2個に増えるマトリョーブカなどなど、個性的な能力を持ったオーブがたくさんある。

通常のデッキ構築型のカードゲームであれば、山札にカードが無くなれば、捨て札のカードをシャッフルして山札にノーリスクで補充されるが、本作では持ちオーブが無くなるとリロードが入り、それだけで1ターン失われるペナルティがあることに注意しよう。リロードの頻度を減らすため、ある程度オーブの数も確保しておきたい。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・うまくはまったときのピンボールの爽快感
・かわいいドット絵のグラフィック
・オーブとレリックによるビルド要素
・操作がシンプル
・日本語対応

微妙だった点

・まだまだコンテンツ不足

総括

7時間ほど遊んでみたインプレッション。

バウンドに癖があり、釘に当たった後のオーブの挙動を読むのが難しく一回当たっただけでストンっと下に落ちてしまうこともありますが、狙い通りにうまくいくときもあれば、連鎖が続いて思わぬ成果を上げることもあり、そういったところにピンボールらしさが感じられるゲームでした。操作はシンプルでルールがわかりやすく万人向けに作られています。ただ、アーリーアクセスということもあってボリュームは少ないです。Slay the Spireは100時間遊んでもまだ遊び足りないぐらいだったんですが、本作は5時間ぐらいでもう遊び尽くしたかなという気持ちになりました。キャラが1人だけ、敵とオーブの種類が少ない、周回でアンロックされる要素なし、といった欠点がこれからのアップデートで解消されれば長く遊べるゲームになると思います。

かわいい見た目のピンボール、ちょっと変わったローグライクがやりたい人にはおすすめします。

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