部屋に何があるか識別しながら脱出を目指すアドベンチャーゲーム「Awareness Rooms」のレビュー

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Awareness Roomsのトレイラー動画

Awareness Roomsってこんなゲーム

概要

・女の子を操作して部屋から脱出するゲーム。
・日本のGAME NA KIBUNが開発、2016年6月16日にリリース。

ゲーム内容

「Awareness Rooms」は部屋にあるオブジェクトを調べて謎を解いていく脱出ゲームです。

操作はちょっと変わっていて、Zキーで決定、矢印キーで移動、Shiftキーでアクションの変更。キーボードのみの対応でマウスは使いません。

ゲームの大きな特徴としては「認識」という概念があるところ。

画面下には主人公が今どれぐらい部屋の中の物を識別しているかが分かる「認識ゲージ」があり、部屋の中の物を調べたり触ったりすることでゲージが上がり、主人公の部屋に対しての認識力がどんどん高くなっていきます。

最初は部屋の中にある物は白い箱のようなシルエットで、認識ゲージが上がると白い箱だった物の正体が明らかになっていきます。

部屋にある物の正体がわかると今度はその物に対して開ける、動かすといったアクションができるようになり、隠されていたアイテムを見つけたり謎解きに発展することもあります。

こんな感じでまずは部屋を隈無く調べて認識力を高め、そこから謎を解き、部屋を脱出して次の部屋に行く、というのがゲームの流れになります。

部屋は全部で4つ。1時間~2時間ぐらいでクリアできるボリュームでした。

ゲームの操作

キーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・主人公の認識力によって部屋のイメージが変わる、ユニークなコンセプト
・ドット絵のアートが良い、タイトルロゴや主人公がかわいい
・調べられるところは「!」「?」の吹き出しで教えてくれるのが親切
・短時間でクリア可能

微妙だった点

・オープニング以外の音楽がほとんど無い
・ZキーとShiftキーをメインに多用する変な操作性
・セーブ機能が無い(続きの部屋の最初からリスタート)
・エンディングがあっけない

総括

1時間半でクリア。

認識力によって見える世界が変わるアイディアは凄い、だけどそのせいで手当たり次第に物を調べるのが少し面倒なものになってしまい、斬新なシステムが逆に足を引っ張ってる感。特に最後の部屋は広くて何度も同じ場所を行き来する探索が少し辛い。ストーリーは視覚も触覚もしっかりある主人公が、そもそもなぜ目の前の冷蔵庫やタンスを認識できなくなってしまったのか、その謎の真相が描かれることもなく、エンディングもあっけない。主人公の認識力の設定が話にも深く関わっていれば面白くなりそうだったので、ちょっともったいなく感じました。謎解きはまずまず、キャラや絵はかわいいので、雰囲気ゲーとして見れば悪くないかもしれません。

脱出ゲーム、謎解きゲームが好きな人にはおすすめします。

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