広大なダークファンタジーの世界を冒険する3Dアクションゲーム「ELDEN RING」のレビュー

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ELDEN RINGのトレイラー動画

ELDEN RINGってこんなゲーム

概要

・祝福を失った褪せ人(あせびと)となり狭間の地を冒険する3Dアクションゲーム。
・日本のFromSoftwareが開発、2022年2月25日にリリース。

ゲーム内容

今回は78時間でクリアしたフロム・ソフトウェア開発の3Dアクションゲーム「ELDEN RING」をフィールド・ボス戦・武器とキャラ強化の3つの項目に分けて紹介します。

フィールド

本作ELDEN RINGはすべてのエリアがシームレスに繋がったオープンワールドとなっています。最初はダークソウルが少し広くなった程度かな?と思っていたんですが、その予想を遥かに越えていました。とにかくマップボリュームが凄まじいです。

最初のリムグレイブは美しく暖かみのある風景がどこまでも広がっており、その先には陰鬱で仄暗いダークソウルらしいエリアもしっかりと用意されています。

フィールド面で気になった部分
・個人的にオープンワールドでは必ず欲しいファストトラベルや馬といった複数の移動手段がある
・ミニダンジョンやボスと戦えるアリーナなどが点在していて広いだけでなく密度もある
・時間の概念があり、夜にしか出会えないボスがいる
・城やエリアの入り方はいくつか用意されていて、正規の方法で入り口から入ることもできるが、裏から回って入る方法もあったりと攻略ルートの自由度が高い
・店や鍛冶屋が集まる拠点はあるが、RPGに出てくるようないわゆる普通の街や村は無い。あっても廃墟化していて街としては機能していない

・サブクエストは重要NPCから与えられる連続的なクエスト。どこに行けばいいかわかりづらく後半はクエストが達成できないままNPCたちが次々にいなくなってしまうのが少し寂しい
・ミニダンジョンの構造は似たようなものが多い

ボス戦


メインストーリーのボスの他にダンジョンボス多数、フィールドで歩いていたらいきなりボスとの戦闘に入ることもあり、ボスだけでもかなりの数が存在しています。

ボス全体の特徴として、大技や連撃の後にさらに連撃を重ねてくることが多くこちらが攻撃する隙は少なめ。さらに無用心なローリングを狩ってくるディレイ攻撃にどこまでも追ってくる魔法のホーミング、露骨なエスト狩りとこれまでのダークソウルシリーズのボスより挙動が厄介で、しっかりと敵の攻撃を見極めないとなかなか勝つことは難しいです。

ボス戦で気になった部分
・体感的に2、3回ボスの攻撃を食らうとやられる死にゲー
・戦技、NPCを召喚する遺灰、攻撃の出だしが早くて強靭も削ってくれるジャンプ攻撃と今作は戦術の幅が広い
・タリスマン(装飾品)を見直したり戦技を付け替えたりどうすればボスに勝てるか考えるのも楽しい
・強い遺灰があれば囮にして多少のごり押しができるかも

・負けた後のロード時間が長くすぐにボスにリトライできない

武器とキャラの強化


敵を倒すとルーン(ソウル)が手に入り、これで武器やキャラの強化をすることができます。武器の強化には他にも素材が必要で、武器レベルが高くなるとかなり貴重な素材を使うことになるため最終的にどれを鍛えるか1、2本の武器に絞ることになります。

キャラの強化はレベルが上がるごとに生命力、精神力、持久力、筋力、技量、知力、信仰、神秘の中からステータスを1つ上げることができます。

強化で気になった部分
・やってみた感じだとある程度生命力を上げることが特に重要。ボスの攻撃に耐える回数が一回増えるだけでもかなり大きい。
・HPが増える生命力、魔法と戦技で消費するFPが増える精神力、あとは武器の補正に合わせて強化していくとバランスが良い。
・中盤になるとステータスの振り直しが可能になるけれど使用するアイテムが有限。
・筋力や持久力を上げてもHPが増えなくなった。
・運のステータスが無くなり神秘が追加された。効果はほとんど同じでドロップ率が上がるだけの微妙なステータスだが、出血武器に神秘補正のものが多いので出血ビルドにする場合は神秘上げもありかも。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・オープンワールドになったことでダークソウルよりも世界の広がりを感じる
・マップの作り込みがすごい、ダンジョンやアリーナや教会などには必ず報酬があるため、ついつい寄り道したくなる
・戦技に遺灰にガードカウンターやジャンプ攻撃など戦術に多様性がある
・ファストラベル地点が多くて序盤からトレント(馬)もあり移動のストレスが少ない
・何度も挑戦し強敵に勝ったときには達成感がある
・UIがスッキリしていて見やすい
・操作が快適(先行入力型なので連打癖がある人は無駄にローリングしたり回復したりで逆にやりづらいかも)

微妙だった点

・クラフトを利用する機会が無い、素材はたくさん拾ったのに一度も使うことが無くクリアした
・空を飛ぶ敵や強大な敵と戦うときのカメラワーク
・ミニダンジョンとボスの使い回しが多く、後半は「またこの構造のダンジョンか・・・」「またこのボスか・・・」と思うことが多くなる
・自動切換をオフにしてもロックオン対象が変わる
・マリカの楔(チェックポイント)を通ってもそこからやり直せないことがある
・大ルーンや遺灰など重要なシステムの説明がなくわかりづらい
・NPCクエストの誘導がほとんどない
・後半は敵の強靭が高くてマップを探索するのが億劫になる
・ディレイやエスト狩りなど過去作と比べてボスの挙動が嫌らしくなった

総括

78時間でクリア。

これまでのダークソウルシリーズの優れた戦闘システムやマップデザインが損なわれることはなく、むしろ進化している点が良かったです。不満点もたくさんあり、やはり難易度は高めなので人に薦めるかといえばNOですが、個人的には最高でした。特にマップの作り込みが本当に凄い。本当にオープンワールドのゲームを作るのが初めてなのかと思うほど完成度が高く壮大でかつ作りがとにかく細かい。この先には何があるんだろう?という探求心が自然と湧かせられる、ダークファンタジー世界の冒険好きにはたまらないゲームでした。戦闘はダークソウルと変わらないのかなと思っていたんですが、これも進化しています。ダークソウル3で戦技を使うことはほとんど無く、SEKIROでも見切りは必須として他に使うとしたら不死斬りぐらい。フロムソフトウェアのゲームにはあまり派手なアクションは期待してなかったんですが、エルデンリングは違いました。敵の攻撃を華麗にかわしてカッコいい戦技で決める、これがエルデンリングの戦闘の醍醐味だと思います。今までのガン盾や回避してから通常攻撃をチクチクするのも好きでしたが、今作はより爽快な戦闘が楽しめます。敵の攻撃を見切るのが前提なので何度も挑戦してそれなりに戦闘回数は必要ですが、うまくいった後の達成感はかなりのものです。不満点はいくつかあり、まずメインストーリーについては目新しさはなく、これまでのソウルシリーズの王を倒して王を目指すテーマが神に代わっただけなのでは?と思うし、2つの勢力のうちのどちらかに加担してルート分岐するのかと思えばそんなことはなく話が一本道なのは残念でした。NPCのサブストーリーの方は良くできていて、NPCが言っていた場所を偶然見つけたときは鳥肌ものだったんですが、ほとんどのサブストーリーは導線が弱く完遂できないまま次々にNPCがいなくなってしまったのは寂しい限りでした。2つ目の不満点は後半のバランス。近接攻撃をメインにやっていると強靭が高い雑魚敵が現れ始めると途端にやる気が削がれるため、後半の一部の探索がきつかったです。しかも、探索で手に入る装備品は自分にとって必要ではないものが多く、だんだんと探索がつまらなくなってくる。探索の報酬として剣をもらってもなぜか大抵信仰や知力が必要だったりして、筋力や技術のユニーク近接武器が少ないのがちょっと不満でした。

高難易度のアクションゲーム、ダークソウルが好きな人にはおすすめします。

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