砂漠の王国で鍛冶屋を営むJRPG「砂の国の宮廷鍛冶屋」のレビュー

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砂の国の宮廷鍛冶屋のトレイラー動画

砂の国の宮廷鍛冶屋ってこんなゲーム

概要

・砂漠の国で鍛冶屋を営むJRPG。
・日本のRIDEONGAMESが開発、2021年1月7日にリリース。

ゲーム内容

今回はKEMCOのJRPG「砂の国の宮廷鍛冶屋」を紹介します。

クエストを達成して国を影から支えよう


舞台は国土の大半が砂で覆われ「砂漠の国」と呼ばれている王国スペルハイム。

現在は他国と戦争中で、もともと資源に乏しいこの国では物資の確保が難しく、鍛冶屋の息子フォルカーが資源を集めながら宮廷鍛冶屋を目指して奮闘するというストーリーになっています。

街には拠点となる鍛冶場の他にギルドや道具屋があり、ギルドではクエストを受けることができます。メインクエストは青で表示され、これとお店の売り上げが一定額を超えるとメインストーリーが進行します。

クエストの内容は軍の装備品の調達、日用品の作成、といったように自ら戦争に出向いて戦うというよりは物づくりで国をサポートするというのが主人公の役割になります。

個性を生み出すキャラビルド

主人公を含めパーティーに入るキャラクタ-は5人まで。「加護」、「ジョブ」、「スキル」の3つの要素によってそれぞれキャラの役割が変わっていきます。

加護
「加護」は神様から与えられる能力。信仰する神によって与えられる能力が変わり、キャラ一人一人に何を信仰するか選ぶことができます。

ジョブ
「ジョブ」は初期は5種しかありませんが、特定のクエストクリアで増えていき、最大で14種から選択することができるようになります。

ジョブはメインジョブとサブジョブの2つで構成。装備、スキルはサブジョブのものも使えるようになるので、回復呪文ができる戦士や、もともとHPが高い神官に重装備を身につけさせ敵からのヘイトが高くなるスキルもつけて自己が回復できる盾役を任せる、といったキャラも作れます。


スキル
「スキル」はアクティブスキルとパッシブスキルの2タイプ。アクティブスキルはメインジョブとサブジョブ固有のもので呪文や技など主に戦闘中に使います。

パッシブスキルは持っているだけで効果があり、アクティブスキルとは違って転職しても引き継ぐことができます。

しかし、セットできるパッシブスキルは最大で5つまで。スキルはギルドで訓練することでレベル5までアップグレードすることができるので、お金に余裕があれば積極的に活用するといいかも。

王国の外に出て採掘し、工房でアイテムを作ろう

鍛冶屋といっても素材が勝手に集まるわけではないので、主人公自らが王国の外に出て素材を集めていきます。

マップによって掘れるものは違います。最初はレベルの低い王国の近郊から。マップのあちこちにある鉱脈を見つけ、つるはしで掘っていきます。

工房に帰ると集めた素材からアイテムを作ることができます。

最初は弱い装備品しか作れませんが、同じ物を作ったり装備して敵と戦うことで熟練度が上がり、熟練度が100になると新レシピをひらめき、さらに強い装備品が作れるようになっていきます。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・素材集めとアイテム作成が楽しいRPG
・レベル上げ、探索が快適
・ジョブとスキルの組み合わせで個性的なキャラが作れる
・操作が忙しくなく片手間感覚でできる

微妙だった点

・ストーリーが薄い
・やりこみ要素が無い

総括

22時間でクリア。

探索収集→アイテム制作→クエスト達成、装備強化、販売のシステムがしっかりしていてやめどきを失ってしまう面白さがあります。素材だけ回収する探索スキップ券や自動戦闘のおかげでテンポ良し、作業ゲーではあるけれどストレスになるような要素が排除されているので繰り返しプレイも快適。鍛冶屋RPGとしては期待以上の完成度でした。気になった点はストーリーの薄さとキャラの掛け合いがほとんど見られないところで、類似ゲームであるアトリエシリーズのようにキャラが魅力的で生き生きしているような作品と比べると、ちょっと物足りなく感じられました。絵や設定は良いのですが、ストーリー自体はかなりあっさりしていて、エンディング後に充足感が一切得られないのが少し残念なところでした。システムはよく出来ているのでカジュアルなJRPG、店を経営したりアイテムを作ることができるRPGがやりたい人にはおすすめします。

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