船を操縦して水没した世界を航海するアドベンチャーゲーム「ファー:チェンジング タイド」のレビュー

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ファー:チェンジング タイドのトレイラー動画

ファー:チェンジング タイドってこんなゲーム

概要

・水没した世界で旅をするアドベンチャーゲーム。
・スイスに拠点を置くOkomotiveが開発、2022年3月1日にリリース。

ゲーム内容

「ファー:チェンジング タイド」は船に乗って新天地を目指すアドベンチャーゲームです。

前作「Lone Sails」では海が干上がってしまった世界を水陸両用の車両に乗って冒険するゲームでしたが、今作は海面が上昇して水没してしまった世界を船で航海し、旅をしながら主人公の男の子の新たな故郷を探します。

ゲーム性は前作とほぼ変わらず、乗り物を動かして左から右へと移動します。キャラの操作はジャンプとインタラクトがほとんどで、船に取り付けられたレバーを引いたりボタンを押したりして船を動かします。

風が出ているときは帆を上げるだけで船が動き、帆の向きを変えると船の進行スピードが早くなったり遅くなったりします。

風が出てないときは船の蒸気エンジンを使います。海中に捨ててある燃料を炉に入れて、ふいごを何度か踏み、空気を炉に送って加熱。あとはオーバーヒートを管理して目的地を目指す感じです。

航海中に船の故障、障害物に阻まれる、といったことが起こると船が停止します。

近くの建物の中に入りパズルを解くことで障害物を取り除き、時には船がアップグレードされることもあります。パズル自体は青のオブジェクトを引く、動かす、ホースを出すなどシンプルな操作で解けるものばかりで、いろいろ試していたらいつの間にか解けていたりします。

最初のチュートリアル以外はほとんどテキストが無く、ヒント的なものも無いので、一回詰まると時間がかかるかもしれません。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・画面背景までしっかり描かれていて雰囲気が良い
・音楽は静かな環境音がメイン、たまに荘厳なBGMで盛り上げてくれる
・前作の火事イベントのような急がされる場面がほとんど無い
・日本語対応

微妙だった点

・繰り返し作業感がある
・海底まで拾いにいく燃料の補給がやや面倒
・テキストが一切無く風景だけではストーリーの考察も難しい

総括

Xbox Game Passでプレイ。6時間でクリア。

崩壊した世界の雰囲気を楽しみたい人向けのゲームです。やることは前作とあまり変わらず、演出やアートデザインは相変わらず素晴らしい出来なので、前作のそういった部分が好きだった人ならきっと今作もハマるんじゃないかなと思います。プレイ中は5分ぐらいプレイヤーが操作しないダウンタイムがけっこうあるんですが、風景が良いおかげで見ているだけで退屈せず、まったりと世界観に浸れます。気になった点は、個人的には前作と違う意外性が少もう少し欲しいなと感じました。前作はシリーズ初だったので何が起こるかわからない状況にワクワクできる部分があったんですが、今作は前作をやっていると先の展開がだいたい読めてしまうのでそこが少し残念なところでした。あと細かいところでいうとゲームタイトルは英語タイトルで良かったんじゃないかなと、ファー:チェンジング タイドよりFAR: Changing Tidesの方がしっくりくるし、前作は英語タイトルのままなのでシリーズを通して見てもちょっとちぐはぐしてるなと思ってしまいました。ゲーム自体は雰囲気が良くて面白いので、終末世界の雰囲気が好きな人、カジュアルなパズルゲームがやりたい人にはおすすめします。

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