ゴシックマーダー -運命を変えるアドベンチャー-のトレイラー動画
ゴシックマーダー -運命を変えるアドベンチャー-ってこんなゲーム
概要
・新人メイドを操作して探索、推理、謎解きで事件を解決するビジュアルノベル。
・日本に拠点を置くorangeが開発、2020年2月13日にリリース。
あらすじ
舞台は1920年、英国の地方にひっそりと佇むロキフォード伯爵の屋敷。
屋敷で働き始めたエリーは前夜で見た予知夢により、アーヴィング伯爵の死を予見し、新人メイドとして働く一方で主を守るために動いていた。
その頃、ロキフォード家では相続問題が勃発しており、亡くなった先代の遺言に従って親族が集められ、降霊会が行われる。遺産は先代の息子アーヴィングが継ぐものと思われていた中、降霊した先代は息子を忌まわしき悪魔とけなし、当主として認めないことを皆に伝える。
先代のこの言葉と宙に浮いた相続問題で、ロキフォード家の関係者はさらに混乱の渦に巻き込まれていく。
ゲーム内容
本作は物語を読み進めるビジュアルノベルです。
たまに現れる選択肢で選ぶものによって物語が分岐しますが、間違えるとバッドエンドになるためストーリーはほぼ一本道。ちょっとだけ恋愛要素もあり、誰に寄り添うかでルートが少し変化します。
探索パートと尋問パートがあり、ここで事件の推理をしていきます。
探索は怪しい部屋や事件現場を徹底的に調べて証拠品を探したり隠されている謎を解きます。
尋問パートでは対話する相手に証拠品を突きつけて新たな証言を引き出します。
間違えるとバラの数が減ってすべて無くなるとゲームオーバー。相手のバラがすべて無くなると勝利します。
登場キャラ
▼エリー
メイドとして働く16歳。
父親が亡くなる前日に予知夢の才能に目覚める。その他にも霊感、貴族同士の会話にも首をつっこむ図太い性格、相手を論破する巧みな弁舌、鋭い観察眼も持ち合わせ、屋敷で起こるさまざまな事件を解決する。
▼アーヴィング
先代の爵位を継ぎ若くして伯爵となった人。
本来ならロキフォード家の当主と財産も受け継ぐはずが、降霊会で先代の霊に後を継がせない旨を伝えられる。不運はそれだけに留まらず、その後も何者かに命を狙われ続ける。
▼レイラ
ロキフォード家の遠い親戚。母グレースと共に屋敷にやってくる。父親は政治家で母親はその地位を確立するため、ロキフォードの権力と財力を欲している。レイラとアーヴィングは幼なじみで10年前から婚約者の関係。
▼ウィリアムズ
先代の弟でアーヴィングの叔父にあたる人。
次男であるがために爵位も財産も継承されなかったヤンガーサン。ビジネスでうまくいかず、お金に困っている。
▼ユーイン
ロキフォード家との間にこれといった関係も見当たらないのになぜか遺言によって呼ばれた、平民であること以外素性が不明の青年。本人は自分が先代の隠し子じゃないかと疑っている。
▼マアヒ
降霊会を仕切るためにやってきた霊媒師。
以前にもロキフォード家を訪れたことがあり、それ以外のことは謎に包まれている。
ゲームの操作
ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。
良かった点・微妙だった点
良かった点
・イギリスの時代背景も取り入れたサスペンスミステリー
・探索や謎解きや推理が合間にあり読んでいて飽きない
・キャラクターがそれぞれ個性的
微妙だった点
・マウスとコントローラーどちらも操作性がイマイチ(テキストボックス以外の画面をクリックしても進まない、マウスロールでログが見れない、決定ボタンとキャンセルボタンが逆など)
総括
4時間ちょっとでクリア。
遺産相続をテーマにしたよく見かける設定にベタな展開ではあるけれど、ミステリーの王道ともいえる内容で話にどんどん惹き付けられます。登場するキャラも皆個性的で、特に主人公のエリーは一般人とは思えない推理力があり、1章終えるごとに事件を解決してスカッした気分にさせてくれます。名探偵でもあり予知夢もありでとにかく超優秀な主人公でした。推理ゲーとしては相手に証拠品をズバズバと突きつけていく感じで、最初は簡単なんですが、後半になると一度に2つ正解の証拠品を選んだりするのでやりごたえも出てきます。プレイヤーにも考えさせてくるシステムで、推理して答えを導き出す楽しみが味わえます。ただ、悪霊や予知夢といったオカルト的な要素があるので話がちょっとふわふわしたところもあります。なぜエリーは予知夢が見れるのか？悪霊の正体は？などこのへんは最後まで突き詰められることは無かったので、そこは少し残念なところでした。さくさくとクリアできるビジュアルノベル、推理ゲームが好きな人にはおすすめします。