メイドが時間を止めてナイフを投げる2Dアクションゲーム「Touhou Luna Nights」のレビュー

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Touhou Luna Nightsのトレイラー動画

Touhou Luna Nightsってこんなゲーム

概要

・メイドが時間を止めて戦うアクションゲーム。
・日本のTeam Ladybugが開発、2019年2月26日にリリース。

ゲーム内容

「Touhou Luna Nights」はメトロイドヴァニアアクションゲームです。

本作は東方projectの二次創作品となっており、同シリーズのキャラがたくさん登場します。主人公はメイドの十六夜 咲夜。主である吸血鬼レミリア・スカーレットにより幻想郷から異世界へと飛ばされて能力も奪われてしまい、本来の力を取り戻しながら異世界からの脱出を目指すことになります。

メイン攻撃は投げナイフ


咲夜は投げナイフで攻撃します。

一度に数本投げる(アップグレードで本数が増えていく)ことで目の前の敵から遠くの敵まで狙えます。基本攻撃としてはかなり強い性能ですが、MPを消費するため、無駄に使いすぎないように攻撃する必要があります。

物語が進んでいくと「チェンソー」や「千本ナイフ」などの攻撃スキルを取得し、スキルを切り替えながら戦うことができるようになります。

敵から吸収して回復するグレイズシステム


MPは時間経過により自然回復していくが、回復スピードは非常に遅いため、回復するのをいちいち待っていたらそれだけでテンポが悪くなってしまう。

そこで敵からHPとMPを吸い取る咲夜の自動発動アビリティ「グレイズ」が役立ちます。発動条件は敵に接近するだけ、発動するとHPやMPが回復します。このグレイズをうまく利用することでMPが無くて攻撃ができない!という状況を避けながらテンポよく敵を倒して進むことができます。

ただし、無限に回復できるわけではなく、同じ敵から一度に吸収できる量には限りがあります。

時間を操るメイド


咲夜には時間を操作する能力があり、時間をスローモーションにしたり止めたりすることができます。

攻撃ボタンを長押しで「スネイル」が発動しスローモーション。永久時計を使うと画面上のTIMEゲージの間だけ時間を止められます。時間が止まっている間はTIMEを消費してナイフをひたすら投げまくり、時間を再生した瞬間に敵にすべて刺さる、というDIO様さながらのプレイができたりして最高に楽しいです。

なお、時間操作中もグレイズで吸収できますが、止まった敵からHPの回復はできません。

ステージには時を止めて進むギミックがたくさん用意されていて、時を止めると逆回転する緑色の仕掛け、時を止めても止まらない紫色の仕掛けや障害物を越えて進むことになります。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・主人公の性能が特殊で圧倒的な強さがあり、動かしていて楽しい
・主人公が強くてもヌルゲーにならない戦闘バランス
・ドット絵の出来が素晴らしく、攻撃モーションが特にかっこいい
・安定の東方曲

微妙だった点

・メトロイドヴァニアのわりに探索要素は薄い
・UI、メニュー画面が少し見にくい
・ボスは弾幕系、瞬時に時間操作することが多いのでアクションゲームが苦手な人には厳しいかもしれない

総括

Xbox Game Passで6~7時間でクリア。

東方プロジェクトのゲームはSTGの印象が強く、個人的にあまり縁がないジャンルだったのでちょっと敬遠していたんですが、本作はわかりやすいアクションゲームということもあってとても楽しめました。ストーリーは過去作をやっていなくてもついていけるレベルだったので、東方について詳しく知らなくても問題なく遊べる作品だと思います。ストーリー自体は薄いですが、キャラの魅力を知るには十分な内容となっていて、個人的にはストーリー◯アクション◎ドット絵とBGM◎メトロイドヴァニアとしては△という感じでした。メトロイドヴァニアの主人公は弱いところからスタートして探索しながら強化していくものが多く、今作の咲夜のように最初からラスボスに匹敵するような強さを持つ主人公は珍しく新鮮さがありました。ただそのせいか探索要素やキャラの強化要素はあっさりとしていて、マップの繋がりが無かったりほぼ一本道になっているエリアにあまり魅力を感じませんでした。全体的に丁寧に作られている良ゲーですが、そこだけは自分と合わなくて少し残念。2Dアクションゲーム、メトロイドヴァニアが好きな人にはおすすめします。

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