死にゆく猟師の旅路を描いたアドベンチャーゲーム「Arrog」のレビュー

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Arrogのトレイラー動画

Arrogってこんなゲーム

概要

・中南米の死生観がテーマのアドベンチャーゲーム。
・ペルーに拠点を置くLEAP Game Studiosが開発、2020年7月29日にリリース。

ゲーム内容

「Arrog」はペルーの死生観を描いた物語と手描きのアニメーションが特徴的なパズルアドベンチャーゲームです。

主人公はペルーのとある猟師で、狩りをするためにアマゾンの熱帯雨林を進みます。しかし、その道中で不運にも嵐に見舞われ、彼は荒れ狂う雨風に屈してしまい、死に瀕しているところからゲームが始まります。

プレイヤーは、猟師を操作するのではなく、カーソルで物や猟師に触れて物語を進めます。


ゲームプレイのほとんどがパズルとなっていて、簡単なパズルを解きながら、猟師を照らす星が進めるように道を整えたり、音を覚えて曲を完成させたりして猟師を導きます。

パズルで間違えてもペナルティーは無く、詰まるような難しいものもありません。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ペルーの伝統的な文化にたくさん触れられる
・ゲームプレイを妨げるような文字によるガイドや説明がない
・優しい手描きのアート、カピバラが特にカワイイ
・立体音響で環境音がリアル
・30分でクリア可能
・パズルがどれも簡単
・日本語対応

微妙だった点

・パズルとストーリーの繋がりがわかりずらい

総括

30分でクリア。

30分でクリアできる一口サイズのパズルゲームです。30分という短さにもかかわらず、ペルーの伝統的な葬儀、ひょうたん彫刻のマテ・プリラドやサルファ・テーブルといったペルーの文化に触れられる濃い内容のゲームでした。死について描かれた物語なので、もっと陰鬱な世界観かと思っていたら、日本の死に対するイメージと違い賑やかで華やかです。映像も音楽も目まぐるしく変化していきます。特に音楽の表現が素晴らしく、雨の音や雷の音は立体的で、現実で聞くのと変わらないほどリアルでゲーム冒頭から圧倒されました。公式でもヘッドフォンを推奨しているので、必ずヘッドフォンを着けてやってみてほしいゲームです。パズルゲームとしては抽象的で何しているのかわかりずらいところがありますが、さくさくなのでストレスなく進行していくところが良かったです。可愛い動物が出てくるゲームや雰囲気を楽しめるゲームが好きな人にはおすすめします。

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