館で繰り返される悲劇の謎を解明するノベルゲーム「The House in Fata Morgana」のレビュー

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The House in Fata Morganaのトレイラー動画

The House in Fata Morganaってこんなゲーム

概要

・屋敷で繰り返される悲劇の謎を解明するノベルゲーム。
・しばらくの間メタスコアが100を記録して話題になった作品。
・日本の同人デベロッパーNovectacleが開発、2016年5月14日にリリース。

ゲーム内容

記憶を失くし自分が何者かもさえわからない主人公がたどり着いたのはとある古ぼけた館。館には黒髪の女中だけがおり、彼女に手を引かれながらこれまで館で起こった数々の悲劇を追体験するノベルゲームとなっています。

屋敷にはいくつか扉があり、その扉を開けると国も年代も違う過去に遡ります。

物語は全8章で構成。
1章~4章までは物語の繋がりが薄いオムニバス形式となっています。

どの章にも「館」と「女中」が共通して登場し、館の住人たちによる恋愛劇が展開されていきます。しかし、ここに住む人は必ず悲劇的な結末を迎えることから人々からは魔女の住む館として語り継がれていきます。


最初の扉は1603年。ローズ一家に生まれた仲むつまじい兄妹のお話。


2番目の扉は1707年。すっかり廃墟と化した館に住み着いた獣のお話。


3番目の扉は1869年。金と権力を追うあまり、周りの人間が信じられなくなった青年のお話。


4番目の扉は1099年。館に住む呪われた青年と魔女の烙印を押され館に逃げてきた白髪の娘のお話。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・悲しい物語の連続だけど、先が気になりすぎて読み進めたくなるストーリー
・伏線や叙述トリックなどの仕掛けが盛りだくさんで考察が楽しい
・美しいオリジナルBGMの数々と写実的なイラスト
・30時間以上のボリューム

微妙だった点

・プレイヤーが介入してできるところは少ない(選択肢などもほぼ無し)
・後半に話がループして冗長に感じるところがある
・繰り返し悲しい話が続くので読むのに耐えられるメンタルが必要

総括

38時間でクリア。

1章から4章まではよくわからないまま悲劇が繰り返されそこまでのめりこめるような内容では無かったんですが、後半からは畳み掛けるように謎が明かされていき真実を知ったときはただただ圧倒されました。何度も何度も絶望の淵に突き落とされ、それでも何度も抗おうとする姿にこちらの心も打ちひしがれてしまい、良い意味で読み進めるのが結構辛かったです。出てくる人物はみんな悲惨な目に遭い、それが可哀想で可哀想で、最後は全員の思いが報われるのを願わざるを得ませんでした。ストーリー以外の部分では、イラストやBGMには少し抵抗があったけれど、ゴシックロマンスなのでアニメ調ではないところがこのゲームに合っていて良かったと感じました。過激な描写があったりかなりメンタルを持っていかれる作品ですが、それらを含めた鬱ゲーに耐性がある人にはおすすめします。

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