バーテンダーとなって客にカクテルを振る舞うビジュアルノベル「VA-11 Hall-A」のレビュー

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VA-11 Hall-Aのトレイラー動画

VA-11 Hall-Aってこんなゲーム

概要

・女性バーテンダーとなって客にカクテルを振る舞うビジュアルノベル。
・ベネズエラに拠点を置くSukeban Gamesが開発、2016年6月21日にリリース。

ゲーム内容

「VA-11 Hall-A」はバーテンダーとなって客にカクテルを振る舞うビジュアルノベルです。

舞台となるのは西暦207X年、腐敗した政府と犯罪組織が裏で手を組み街を牛耳るグリッチシティ。全市民にはナノマシンが注入され、警察組織のホワイトナイトが市民を監視する暗黒世界で、主人公のジルはバー「ヴァルハラ」でバーテンダーとして働きます。

ヴァルハラに来るのは人間からアンドロイド、犬や脳だけの者までサイバーパンクらしく超個性的な客がやってきます。

ジルはお客さんと会話を交わし、その会話の端々から、客の身の上話から街で起こっている事件などさまざまな情報を手に入れることになります。

お客さんから注文を受けるとカクテル作りが始まります。

レシピを参照しながら材料を入れていくだけなので作るのはとても簡単。最後にシェイカーを軽く振ってミックスするか、長く振ってブレンドしたら完成です。

客の注文は「いつもの」「炭酸入ってるやつ」「男らしいもの」など名前以外で注文されることもあり、その場合はレシピの説明欄を見ながら推測して作ることもあります。

提供するカクテルによってストーリーが分岐することもあるので、必ずしも注文どおりに作る必要はありませんが、あまりふざけすぎると給料が減ってしまい家賃が払えなくなってゲームオーバーとなってしまうこともあります。

ゲームの操作

マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・背後にある暗黒世界を感じながらまったり読み進められる
・やってくる客がみんな個性的
・かわいいアニメキャラ
・バーでかけられるBGMを変えられる、音楽へのこだわりが強い
・操作はクリック・ドラッグ&ドロップだけなので簡単
・日本語対応

微妙だった点

・会話のネタはどぎつい下ネタ話が多め
・セーブのタイミングが決まっていて自由にできない

VA-11 Hall-Aをプレイした感想まとめ

Xbox Game Passでプレイ。12時間でクリア。

ベネズエラ生まれの珍しいゲームです。地理的に近いアメリカのカートゥーンというよりはアニメのキャラ絵に近いので日本人でも受け入れやすく、一人一人のキャラの個性が光る作品でした。悪が蔓延る物騒な世の中の中心で何かをするということはないですが、バーテンダーとして一歩引いた視点で世界の行く末を見守ります。他愛もない世間話が他の客に繋がっていったり、バーにいるだけでは知り得ない新情報を客から聞くことができたり、常連客と仲良くなっていく過程があったりと実際に仕事をしながら客と接する物語に没入でき、そしてジル自身の物語もしっかり描かれていてるところも良かったです。サイバーパンクの世界観、まったりと物語を読み進めるビジュアルノベルが好きな人にはおすすめします。

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