ゾンビとわずかに生き残った人類が戦う協力型のFPS「Back 4 Blood」のレビュー

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Back 4 Bloodのトレイラー動画

Back 4 Bloodってこんなゲーム

概要

・ゾンビとわずかに生き残った人類が戦う協力型のFPS。
・「Left 4 Dead」シリーズの制作陣による最新作。
・アメリカに拠点を置くTurtle Rock Studiosが開発、2021年10月13日にリリース。

ゲーム内容

「Back 4 Blood」は対戦型と協力型2つのモードがあるFPSです。

キャンペーンモードでは人類のほとんどがデビルワームに寄生されてリドゥム(ゾンビ)になってしまった世界で、クリーナーと呼ばれる各スペシャリストたちがチームを組み、ゾンビたちと戦いを繰り広げていきます。

物語は4つのActに区切られていて、1つのActに9~15ステージほどあり、1ステージは10分前後でクリアできる長さです。

ステージ開始時にはラムダムな「退廃カード」が配られ、これがステージに変化を与えるというローグライクっぽい仕様になっています。例えば、天候が「霧」になって敵が見えづらくなったり、ゾンビを倒したときにそのゾンビが爆発するようになったりといった感じです。退廃カードは悪い効果ばかりではなく、◯◯分以内にステージをクリアしたら報酬がもらえるサブクエストみたいなものもあります。

一方でプレイヤーたちにもステージ開始時にそれぞれカードが配られます。

こちらは自分で組んだデッキの上からカードを表示されたものをピックしていくので、ランダム性はないです。なので、最終的には自分の思い描いたキャラにちゃんと育ちます。よく見かけるのはホリーというキャラを近接特化に育てていくビルド。ホリーは元々ダメージ耐性+10%、チームスタミナ+25、敵を倒すとスタミナ10回復というパークを持っていて、これに近接攻撃+や近接攻撃でHPを回復するようなカードをデッキに組み込むとタンクもできて自己回復しながら敵を素早く倒せる強キャラに育ちます。他のキャラだと近接攻撃でスタミナがすぐに無くなってしまうんですが、デッキ次第ではスタミナ回復のあるホリーならではの役割ができるようになります。

カードの入手方法は簡単で、ステージクリア後の報酬としてもらえる「物質ポイント」を消費してアンロックしていきます。


ステージ攻略の流れはL4Dとほとんど同じで、ゾンビを倒しながら◯◯に行け、◯◯を運べといったタスクを達成していき、最終的にはセーフルームなどの目的地を目指します。

L4Dとの違いは特殊感染者が頻繁に出てくるようになったこととゾンビを呼び寄せる罠があちこちにあること。よりチームの連携や慎重さが求められるようになった感じがします。
Apexのようにピンをさして仲間にアイテムや罠の存在を知らせられるので、野良パーティーでもそれなりに意思の疎通ができます。

ゲームの操作

ゲームコントローラー・マウスキーボードで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・チームプレーの重要性が高くなったL4D
・難易度が高くて攻略が楽しい
・罠がそこら中にあり緊張感が常にある
・カードによるキャラビルド要素
・日本語対応

微妙だった点

・シングルモードだと物資ポイントがもらえないのでやる意義が無い
・細かいバグとラグにより快適にできないことがある
・デッキシステムが少しわかりづらい
・カジュアルさやバカゲー感は薄くなった
・マッチングの時間が長かったりActが終わるとチームが解散されるなどテンポが悪い
・日本版は規制されていて、頭や手を撃ってもただ倒れるだけなので爽快感がイマイチ
・退廃カードを見て退出するプレイヤーが多い

Back 4 Bloodをプレイした感想まとめ

Xbox Game Passで14時間プレイしてビギナーをクリア。

あまり評判は良くないですが、個人的にはかなり面白かったです。フレンドと一緒にやるか1人でやるかによって印象が変わるゲームだと思います。
難易度はビギナー・ベテラン・ナイトメアの3つあるんですが、野良だとビギナーがせいぜい、ベテラン以降はフレンドと役割を決めて弾とかもパーティーで管理していかないときつい印象です。ベテランとの間にもう1つ難度の低いモードが欲しかったです。フレンドとやるにしてもカードによる差が出てくるので、初心者に合わせると上級者は簡単になりすぎ、上級者に合わせると初心者は難しくなりすぎてバランスが取りにくい仕様です。L4Dのように気軽に誰とでもできるカジュアルさは無くなってしまったように感じました。カードデッキのシステムはわかりづらいですが、やっていくうちにカードも集まっていき、キャラの相性とか状況によって何を選ぶか考えるのが結構楽しいです。同じステージでも毎回展開が変わって噛めば噛むほど楽しめるスルメゲーなので、かなり遊びごたえがあります。協力プレイができるFPSが好きな人にはオススメします。

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