Katana Zeroのトレイラー動画
Katana Zeroってこんなゲーム
概要
・時間を操って敵を斬り倒すアクションゲーム。
・暗殺者の侍として生き、自身の過去と裏社会の陰謀を暴く。
・アメリカに拠点を置くAskiisoftが開発、2019年4月18日にリリース。
ゲーム内容
主人公は「ドラゴン」という通り名で知られ、近未来都市ニューメッカに住む謎の侍。
かつては侵略してくるアジアの強国クロマグ(卑人)と戦っていた軍人でした。7年に及ぶ戦争は講和により終結。そこからの本人の記憶は曖昧で、物語を通して戦争の裏で働く陰謀や自分の知らない過去について明かされていきます。
「Katana Zero」は時間を操り、軽快に動きながら敵を斬り倒していく2Dアクションゲームです。主人公はアサシンとなりホテルや刑務所といった場所に赴いて依頼者から与えられた任務を遂行します。基本的には敵の殲滅をして奥にいる対象人物を倒せばステージクリアとなります。任務の内容によっては誰も倒さない、ボスと会話しないなどのサブ任務が与えられることもあります。
操作はジャンプ、壁ジャンプ、ドッジロール、刀での斬攻撃、物を拾って投げることもできます。拾えるアイテムは壺やスモーク、火炎瓶などもあり、刀で斬るだけじゃなく敵を撹乱したり燃やしたりしながらステージを攻略していきます。
ジャンプ中はドッジロールができない、敵が重なっていても一度に複数の敵は斬れない、火炎瓶は近くにいると爆発で巻き込まれることもある点などには注意が必要です。
ほとんどの敵は一撃で倒せますが、こちらも一撃でやられてしまうので戦闘はシビアです。やられても「クロノス」という怪しげなクスリのおかげでフロアの最初からすぐにやり直すことができます。他のゲームだと当たり前のようにリトライ機能がありますが、本作はリトライができる理由付けがしっかりしているところが良いですね。
本作で一番特徴的なのが「時間を操れることができる」という点。
敵は銃を携帯しているのに対してこちらの武器は刀一本。なので遠くから近づいて攻撃するのが難しいんですが、そこでドラゴンの時間をスローモーションにする能力が役立ちます。スローモーション中は敵が撃った弾をはじき返すことができ、これを駆使することで戦闘を有利に進められます。銃弾をはじくのはパリィみたいなカウンター攻撃ですが、タイミングはそこまで難しくありません。
任務達成後は第三地区の自宅アパートに帰り、隣人と会話したりセラピストに会っていろいろ質問に答えていくと物語が進行。
会話中は最初に赤文字で強気な選択肢が現れ、少し待つと落ち着いた選択肢が現れます。選んだ選択肢によってその後の展開が変わり、ストーリーが分岐していきます。選択次第では相手を怒らせてしまうこともあれば無害な一般人が犠牲になることも。エグい選択に迫られることもあり時間制限もあるため、アドベンチャーパートもなかなかの緊張感があります。
ゲームの操作
マウス・キーボード・ゲームコントローラーで操作します。
良かった点・微妙だった点
良かった点
・侍の迫力あるアクション、時間操作、パズルの融合
・難しいステージもあるけれど、リトライ性が高くてストレスにならない
・日本とサイバーパンクが混じり合わさったような世界観
・超高難易度でも超簡単でもない丁度いいぐらいの難易度
・主人公の運命に重くのしかかってくる選択パート
・映画的な演出の数々
・日本語対応
微妙だった点
・ストーリーが不十分
・人によってはグロ描写をオフにできないのが辛いかも
Katana Zeroをプレイした感想まとめ
Xbox Game Passでプレイ。6時間でクリア。
あやしいセラピスト、クロノスという薬、スラム街に似つかわしくない隣人、主人公の命を狙う組織、などなどとにかく闇が深いゲームでした。キャラの動きは軽快で、スピーディにサクサクっと倒していけるのが楽しいです。敵の配置は変わらいのでパズルっぽく感じるところもあってHotline Miamiをサイドビューにしたような印象です。見た目はドット絵でかわいいんですが、敵を斬ると血が吹き出したりするバイオレンスな一面もあるので血が苦手な人は注意ですね。
微妙なところは製品版なのにまだまだ未完成な部分が多いという点です。いろいろ匂わせてくる演出があるんですが、結局全然謎が明かされずに終わってしまい、そこはちょっとがっかりしました。もしかしたら分岐によってはまた違った展開が見れたのかもしれませんが。大型の無料DLCが控えているみたいなので、それを待ってからやった方がいいかもしれません。現時点ではクリアしても少しもやっとした感じで終わってしまいます。爽快感のある2Dアクションゲーム、サイバーパンクな世界観が好きな人にはおすすめします。