地方都市で起こる猟奇事件の謎を探るサスペンス・ホラーノベル「僕たちが死ぬまであと七日」のレビュー

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僕たちが死ぬまであと七日ってこんなゲーム

概要

・7日間で死を迎える少年の物語。
・ジャンルはサスペンス・ホラーノベル。
・中国に拠点を置く致意が開発、2021年2月12日が開発。

あらすじ

舞台は中国の地方都市、連海(れんかい)。主人公は連海港区高校に通う2年生の寒川一郎。
成績優秀でクラスの委員長も務めており、他の生徒や先生からも信頼されている優等生。

ただ、他人と比べて運が悪いという欠点があり、その日は学校で誰かに自転車のタイヤをパンクさせられ、泣く泣く山道を徒歩で帰ることになってしまう。そして、その途中で森の方から「たすけて・・・」と微かな声で助けを求められた寒川はすぐさま森の奥へと進み、そこで苦悶の表情を浮かべる上半身しかない女性が赤い人影によって引きずられながら森の奥へと消えていく、という凄惨な現場を目撃してしまいます。

と、ここで家のベッドで目を覚ましてなんだ夢オチかとなるんですが、どうやって家まで帰ってきたのかわからず果たして本当に夢だったのか?というところでまた一眠り。

翌日、学校の女生徒が行方不明になっていることを知り、この失踪事件をきっかけに主人公は猟奇的な事件に巻き込まれていくことに。

ゲーム内容

「僕たちが死ぬまであと七日」は物語を読み進めるノベルゲームです。
選んだ選択肢によってルートが分岐し、選べない選択肢はBAD ENDで鍵を回収することで選べるようになります。

クリアまでのボリュームは1時間ほど。
ただ、1周だけだと事件の全貌もわからないまま終わってしまいます。

2週目以降は新たに出てくる選択肢を選んで他のBADENDを回収したり、フローチャートから他のルートを探しながら真のエンディングを目指すことになります。

登場人物


▼寒川一郎
本作の主人公。
2年3組のクラス委員長。真面目で優秀な生徒だが運は悪く、ストアページの紹介文では「いかなるエンディングを迎えても最後は主人公が死に至ります。」と書かれてしまうほどの不運の持ち主。


▼武石旭
優等生の寒川とは反りが合わず、いつも反抗的な問題児。暴力を好みガラの悪い連中ともつるんでいて、とにかく黒い噂が絶えない。中学までは優秀な生徒だったが、高校に入学してからは周りから落第を心配されるほど成績も悪い。


▼広末アキ
色白で小柄な女の子。理由はわからないが寒川の後をずっとついて歩き、危険を感じると第六感が働いて警告してくれる。


▼千田静
初対面の寒川のことをなぜか知っている謎の少女。2人の出会いは深夜の保健室。放課後に武石ともめた後、駐輪場の鉄柱に頭をぶつけ翌日まで保健室で看病される。


▼緒方
寒川の一番仲の良い友達。真面目な寒川とは違ってノリが軽い。遅刻の常習犯で、寒川のことを尊敬している。


▼瀬戸先生
2年3組を担当する先生。
今年大学を卒業したばかりの新任の教師で人当たりが良く、生徒にも人気がある。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・話のテンポが良く、さくさく読める
・フローチャート機能が親切でどこで分岐しているかがわかりやすい
・キャラの立ち絵はLive2Dで作られているため細かく動く
・日本語対応(ボイスは中国語、フォントはデフォルトだと漢字が中文、ゲーム内の設定から日本語の漢字に変更可能)

微妙だった点

・キャラの深堀りが浅い
・たいてい七日前に終わってしまう

僕たちが死ぬまであと七日をプレイした感想まとめ

3時間でクリア。

プレイ中は考察のし甲斐があるしっかりとしたサスペンス・ホラーノベルでした。日本語もちゃんと翻訳されていて読みやすいです。気になる点は全体的にあっさりとした内容でキャラの深堀りが薄い点、全員が救われるわけじゃないんだ・・・とちょっと後味の悪さも残りました。あとはタイトル的に7日後になにかが起こるのか、それとも初日から7日に至るまでにじわじわと締め付けるように何かが起こっていくのかそこに期待していたんですが、あまりタイトルとは関係なく物事が進んでいってしまった点、ゲームの内容を照らし合わせたタイトル名になっていないところが微妙でした。リリース時期的に「100日後に死ぬワニ」の人気に乗っかろうとした感があります。最後まで自身の運命に抗う主人公の物語、プレイヤーが持つ先入観をうまく利用したトリックが巧みで、話自体はよくできていると感じました。ホラーノベル好きな人にはオススメします。

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