町と記憶をテーマにしたホラーノベルゲーム「ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル」のレビュー

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ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナルのトレイラー動画

ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナルってこんなゲーム

概要

・「町」と「記憶」をテーマにしたホラーノベルゲーム。
・実在する学校や店が舞台となっている。
・2019年8月12日に「人工くらげ」からリリースされたフリーゲーム。

ゲーム内容

「ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル」は「町」と「記憶」をテーマにしたホラーノベルゲームです。

主人公は岸悟(きし さとる)という名前の筑波大学に通う学生。物語は岸悟の記憶を辿って、子供の頃の思い出やこれまでに起こった不思議な出来事を回想していくというもの。

第1話では、「学校で子供を見かけると呪われる」という噂を聞きつけた高校生の悟と友人の2人が、校内を調べてその噂の真相に迫っていき、第2話では小学生の悟が友人の家でヒメという霊感の強い女の子と出会い、ちょっと不思議な体験をする。第3話が大学生になった今現在の悟の話。

こんな感じで物語は時系列が入り乱れているので話が前後するんですが、1話10~15分で読み終えられるぐらいにまとまっていて、とても読みやすいノベルゲームとなっています。ストーリーは一本道となっており、会話中に選択肢などはありません。

一通り回想シーンが終わった後は2週目に入ります。2週目になると主人公はこれまでより深く記憶の底を探る。同じ話でも記憶が鮮明になっていき、1週目とは全く違う見え方になっていく。そこで「どうしてこんな大事なことを忘れてしまっていたのか」「記憶の齟齬はなぜ発生したのか」とさらに謎が深まっていきます。

登場人物


▼シュウ(友人)
悟とは小学校の頃からの友人。怪談話や奇妙な噂を聞きつけると悟を連れてすぐに駆けつける好奇心旺盛なオカルトマニア。高校生までは悟と親友だったが、大学からは疎遠に。


▼ヒメ
シュウの親戚。霊感が強いため、オカルト好きのシュウから絶対的な信頼を得ている不思議な女の子。


▼根津先輩
悟らの1つ上の先輩。高校時代にシュウと付き合っていた女の子で、シュウと共に町の都市伝説やオカルト話を追う。


▼魚住さん
筑波大学に研究員として勤務する女性。悟の良き理解者であり、相談役でもある。

ゲームの操作

マウスで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・読んでいくと所々でゾクッとさせられる
・伏線回収が完璧
・音や絵で脅かしてくる演出なし
・BGM、挿入歌が良い
・無料で遊べる(読める)

微妙だった点

・あまり怖くはない

ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナルをプレイした感想まとめ

7時間ほどでクリア。
かなり読み応えのあるホラーノベルでした。ちょっとした違いなのに話が毎回変わるのがとても不思議。ホラーゲームとしては派手な演出は無いんですが、歌が突然止まったときの不穏な雰囲気、画面が暗転して次の瞬間にキャラが発する一言、そういう場面でゾクゾクゾクっとさせられます。それと同時に「なぜ?」「どうして?」という気持ちにさせられて話にどんどん引き込まれていく感じです。終盤からは謎がすべて明かされていき、最後は切なくてちょっとウルッときてしまいました。あとは場面切り替えが多いんですが、場所の様子などを事細かに説明してくれるため、その情景がパッと浮かぶ、このへんの作りがすごく丁寧で良かった。無料で読めるノベルゲームがやりたい人にはおすすめします。

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