奇妙な大学から脱出するホラーアドベンチャーゲーム「Ann」のレビュー

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Annのトレイラー動画

Annってこんなゲーム

概要

・学校に閉じ込められてしまった大学生が脱出を図るホラーアドベンチャーゲーム。
・2021年8月26日にリリースされたフリーゲーム。
・インドネシアに拠点を置くRong Rongが開発。

あらすじ


主人公はデジタルアートを専攻する、美大生のアン。
授業が終わって一度は帰宅したアンだったが、キャンパスにUSBを取りに戻ってそのまま自分の机で課題に取り組んでいた。規則の21時前には帰る予定だったが、いつの間にか寝てしまい、昼間の学校とは少し違う異様な世界に閉じ込められてしまう・・・。


▼学校にはられているポスター。ここ最近で3人の大学生行方不明になっているらしい。

ゲーム内容

「Ann」は、2D探索ホラーゲームです。

プレイヤーはアンを操作。狂気に満ちた学校から脱出するため、アイテムを探したり謎解きをして物語を進めていきます。学校の構造は5階建てになっていて、5階がアンのいるデジタルアート科のフロア、4階がピアノ、3階が彫刻、2階がファッション、1階では展示会が開かれています。


物語の方も5つのチャプターで構成され、チャプター1ではピアノ科のフロア、チャプター2では彫刻科のフロアといったようにチャプターが進むごとに1階下りていき、そのフロアにあるピアノや彫刻なんかの備品がアンをめがけて襲ってきます。

アンにライフなどはないので、一度でも敵に触れるとゲームオーバー。敵に対抗する手段はなく、操作は移動とインタラクトしかないので、なんとかして敵を避けながら進んでいきましょう。


▼チャプターの最後は敵ボスとのチェイス。1回のミスも許されずなかなかシビア。

▼倉庫番のようなパズル。

▼4つある植物の生と死を切り替えるパズル。1つ切り替えるとその植物と他のいくつかの植物の生と死が切り替わる。すべての植物が生き返れば成功。


チャプター2からは学校の調査をしている警備員が仲間になってくれる。

警備員はこの世界に何度も来たことがあるらしく、怪物たちを一撃で倒してくれる頼もしい存在。そして、アンと警備員の2人で脱出を図りつつ、3人の大学生の行方、学校の秘密なんかを明かしていきます。

本作はマルチエンディング制となっていて、チャプター5で「覚悟はいいか?」と質問されるところでセーブしておくと他の分岐ルートも簡単に見ることができます。

日本語でプレイするための起動方法

Steamから起動すると英語しか選択できません。以下の方法で日本語で遊ぶことができるようになります。
①SteamのライブラリにあるAnnを右クリックで管理<ローカルファイルを閲覧。
もしくはC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Annを参照。

②「Ann」「AnnJP」「AnnJP Offline version」の3つのフォルダがあるので、「AnnJp」を開きnw.exeをクリックすると日本語でプレイできるようになります。
もしクラッシュが多発する場合は、「AnnJP Offline version」の方を開いてnw.exeをクリックして起動してください。この場合、実績は解除されず、F12のスクショ機能などは使えないし、起動時間なども計測されません。

「AnnJP」か「AnnJP Offline version」フォルダの中身をコピーして「Ann」フォルダにすべて書き換えるとSteamから起動できるようになりますが、「Ann」フォルダの元ファイルは消えてしまうので注意してください。

ゲームの操作

マウスキーボード・ゲームコントローラーで操作します。

良かった点・微妙だった点

良かった点

・ストーリー重視(内容は結構重い)
・簡単な難易度
・アニメのカットシーンがある
・難しい場面でも細かくセーブで刻める(オートセーブと20の任意セーブデータ)
・無料でできる
・日本語対応(機械翻訳レベル)
・短時間でクリア可能(クリアまで1時間ほど)

微妙だった点

・初見殺しが多い
・Steamから起動すると日本語にならない
・あまり怖くない

Annをプレイした感想まとめ

同じツクール製のIb(イヴ)と雰囲気が似ていて面白かったです。Ibほどクオリティは高くないですが、時々アニメのカットシーンが入ったりして凝った作りになっています。敵に追いかけられるチェイスは切迫感がありますが、全体的にあんまり怖くはないのでホラーゲームとして期待すると肩透かしを食うかもしれません。学校の秘密が徐々に明かされていく物語が楽しいのでミステリー系のアドベンチャーゲームがやりたい人にはおすすめします。

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