サイバーパンクの世界を舞台にギャングや巨大企業と戦うアクションRPG「The Ascent」のレビュー

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The Ascentのトレイラー動画

The Ascentってこんなゲーム

「The Ascent」はサイバーパンクの世界を舞台にギャングや巨大企業と戦うアクションRPGです。

ゲーム内容

舞台となる惑星ヴィールスでは宇宙から集まったさまざな人種が巨大企業アセント・グループの元で働いていたが、企業は突如崩壊。
街はライバル企業やギャングが支配権を巡って争う混沌とした状態に陥ってしまう。

暴力に満ちた無秩序な世界で、プレイヤーは最下層に住むインデントを操作する。

高層に住む富裕層たちから見れば主人公はほぼ奴隷のような存在だが、ハッカーとなり、スパイとなり、ときには暗殺者となってたくましく生きる。主人公の目的は他派閥の支配を阻止することとアセント・グループがなぜ崩壊したのか、その謎を探ることだ。

最初はキャラクリエイトから。性別、肌の色、髪型、タトゥーなど細かく変えることができます。見た目は後から変更可能。

インデントたちは手を組んで戦うことができ、最大4人のプレイヤーで協力プレイが可能。難易度は高くないので、しっかりレベルを上げて強化すればソロでも攻略できる。

戦闘


主人公は大小さまざな争いに巻き込まれていく。

相手にするのはギャング、企業の社員、ロボット、エイリアンなど。周りには普通の民間人もいたりするので、上司に問題を起こすなと怒られないようしっかりと敵を見極めて戦おう。

銃を前方に向けたまま下がると引き撃ちすることができ、銃を高く構えて連続で弾を当てると相手はよろめき、しばらく行動不能状態になる。銃のタイプによってもよろめきやすさが異なる。他にも障害物の裏に隠れてカバーアクションをとることができ、体を守ったまま相手を一方的に攻撃できたりもする。弾は無限にあるので、戦場では弾数を気にせず撃って撃って撃ちまくれる。

グレネードなどのタクティカル武器はリチャージが溜まると使うことができる。このリチャージは「戦術センス」を強化しないと溜まっていかないので序盤ではほとんど使うことができない。そして、タクティカル武器はグレネードのような投げものだけじゃなく、タレット置いたりロボットに乗って戦うことができます。

強化要素

レベルが上がると8つの強化項目から好きなものを選んでキャラを強化することができる。

一部紹介すると、「戦術センス」はタクティカル武器のリチャージ率を改善、「武器の取り扱い」はリロード速度を早めてくれて、「バイタルサイン」は最大HPを増やしてくれる。

あとは強化した項目の色に対応した属性値が上昇し、同じ色のスキルの威力に影響を与えます。

コーポネントという強化アイテムがあれば、銃を強化することができる。

銃を強化すると基本的には威力しか上がらないですが、銃によってはリロード速度が上がったり扱いやすくなるものもあります。

コーポネントには3段階のクオリティがあり、同じ銃を強化していくとよりクオリティが高いコーポネントが要求される。

あとはキャラの体内にオーグメンテーションとモジュールを直接組み込み、高度なテクノロジーの力で、能力を上げたりスキルを開放することができる。

自爆するクモのロボットや一緒に戦ってくるロボットを呼び出したり、超強力なパンチを打つことができるようになったり、敵を操って同士討ちさせたり習得するスキルはユニークなものばかり。

ゲームの操作

マウスキーボード、ゲームコントローラーで操作します。

良かった点・微妙だった点

戦闘が楽しい

銃を撃っていてとても気持ちいいゲーム。撃った感触、SE、テンポの良さ、柔らかすぎず固すぎない敵、どれも最高で爽快感あり。段差の下から銃を高く構えて攻撃したり、背の低い障害物でカバーしながら攻撃する地形を利用した戦術が効果的で、相手より有利に戦える強ポジションはどこか考えてそこを迅速に確保する。エリアには爆発物が多く存在し、それをうまく利用できれば敵の大群に壊滅的なダメージを与えられる。敵AIもカバーアクションを取ったりしてなかなか賢く、やらされてる感がない。

RPG要素が強い

見た目はアクションシューターですが、プレイ感は完全にRPG。戦闘して銃をゲットしてコツコツ強化していく成長要素、広い世界を探索する冒険感、主人公が世界に干渉して変化していく物語、充実したサブクエストなどなど。RPG好きのツボをしっかり押さえていて、トレハン要素は無いけれど戦闘はハクスラゲーをやっている感覚に近い。

豪華な外観

全体的に見た目が綺麗なゲーム。ネオンサインが光輝くギラギラした世界観が特徴的で、サイバーパンクのゲームではお馴染みのよくわからない日本語の看板もある。

日本語に対応

日本語対応。一部は未翻訳。

ストーリーに置いていかれる

GTAで車の運転中に会話が始まってストーリーが進んでいくのと同じように、戦闘中に会話が始まってストーリーがわからなくなる。

バグが多い

バグがかなり多いです。メニュー画面が開けなかったりスタックしたり、せっかく目的地に着いてもクエストが進まず、骨折り損になることがしばしば。

やりこみ要素が無い

クリアまでは夢中になれる中毒性があるが、クリアした後はコンテンツがなくやることがない。

移動が遅い

クエスト達成後は来た道を帰ることが多く、同じ道を何度も通ることになるのがちょっとダレてくる。キャラの移動速度は遅く、ファストトラベルの代わりになるタクシーはいつでも呼べるんですが、街の同じ階層のエリアにしか運んでくれないので、全然万能じゃないです。

The Ascentをプレイした感想まとめ

Xbox Game Passで20時間ほどでクリア。

バグは多いしビルドは浅いし翻訳も微妙なんですが、結構面白いゲームでした。世界観が圧倒的に良いので散歩していて飽きないし、地形を利用したり工夫して戦えるのが良かったです。ただ、人にオススメできるかといったら、かなり微妙なところです。バグさえ無ければ良いゲームだと思うんですが。Xbox Game Passの場合だと難易度が変更できなかったり、レイトレやDLSS機能が無かったりするのでこだわりたい人はSteam版の方が良いかもしれません。サイバーパンクの世界観が好きな人、見下ろし型のアクションRPGがやりたい人にはオススメします。

The Ascentのストアページ

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