異世界で消えた住人の謎を追うアドベンチャーゲーム「Obduction」のレビュー

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Obductionのトレイラー動画

Obductionってこんなゲーム

Obductionは1990年代を代表するパズルゲーム「Myst」や「Riven」を制作したCyan社の最新作ゲームです。

あらすじ

湖のほとりを歩いていた主人公は空から降ってきた奇妙な球体に遭遇、球体が放つ謎の力によって宇宙の彼方にいざなわれてしまう。


主人公が飛ばされた先はハンラスという小さな鉱山の町。

廃墟化した町だが、ついさっきまで人の活気があったことを感じさせる痕跡が残されていて、住人名簿を見ると1900年代から2050年代までのさまざな時代の人が、突然地球から飛ばされてきたことがわかる。

ここは一体どこ?町の人たちはどうしていなくなった?などの疑問を抱えながら町を探索して、この町の謎を解き明かしていきます。

ゲーム内容


謎解きはポイント&クリックみたいにオブジェクトに触れて解いていく感じです。

物は持って見ることはできますが、持ち歩くことはできません。
ヒントは少ないですが、全てゲーム内の情報だけで解くことができます。唯一の人間CWさんとの会話や住人が残したメモ、ホログラムなんかも手がかりになります。


ワンボタンで撮影できるカメラ機能はかなり有用です。綺麗な風景を撮るのもいいですし、謎解きにも使えます。気になったものはどんどん撮っていきましょう。

ゲームの操作

ゲームコントローラー、マウスでキーボードで操作することができます。

良かった点・微妙だった点

丁寧に作り込まれた世界観

最初は広大なオープンワールドの中で、ただ用意された謎を解き、ただ用意されたアトラクションで遊ばされているだけの感覚だったのが、次第にそうじゃなかったんだと気づかされる。ハンラス、マレイ、カプター、ソリア。ゲームに出てくるこの4つのエリアはどれも豪華で個性的で独立しているけれど、プレイヤーが干渉することで世界が繋がっていく、世界観の作り込みがすごすぎて感動する。

日本語化することができる

公式に日本語対応しているわけではないけれど、日本語ファイルが入っているのでLanguageファイルをいじれば日本語化することができる。

ロードが長い

中盤あたりから出てくる移転装置でテレポートすると1分ほどのロードが入ります。HDDなら3分ぐらいかかることもあるそうで、連続して使うことになる終盤でダレる。

同じ場所の移動が多い

最初は目新しいものばかりで移動するだけでも楽しいですが、同じ場所を何度も行き来すると移動のストレスの方が強くなってくる。

謎解きがつまらない

本作の謎解きは完璧な論理パズルです。論理パズルは現実世界とほぼ一緒です。複雑なものを作ろうと思えば、その工程も複雑になります。歩く、触れる、レバーを引く、ゲームが進んで難易度が上がるに連れて、これらの行動の回数も増えていきます。魔法が使えるわけでもなく、近道もない。地道に回数を重ねて解いていきます。最初はさくさく進めて良かったんですが、移転装置を扱うパズルや迷路のようなパズルが出てくるあたりから長いロードも相まって面倒になってきます。論理パズルが好きな人がいるのも理解できますが、自分には合いませんでした。

Obductionをプレイした感想まとめ

16時間でクリア。
雰囲気は最高に良かったです。4つの世界がパズルで絡み合っていて、プレイヤーの手で繋げていく。まさかこんな壮大なゲームとは思っていなかったので衝撃と感動は大きかったです。謎解きは地味で、解けても達成感があまりなくて、好きなタイプではなかったです。でも、その地味な謎解き要素にも理由があるというか、ちゃんとそこも裏付ける設定があったりするんですよ。これがすごい。じっくり考えながら謎を解きたい人にオススメします。

Obductionのストアページ

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