「原枝恚子さん怪死事件」紹介レビュー ビデオを通じて迷宮入りした事件を追うホラーゲーム

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日本のsurが制作した
一人称視点のホラー

1999年に発生した
架空の未解決事件に迫るゲーム。

送り主が不明のビデオを通じて
迷宮入りした事件を追い、
当時のおぞましい恐怖を体験していく。

タイトルからわかる通り
怪死した原枝恚子さんについて描かれた作品で、
フィクションを実話っぽくした演出が特徴となっている。

日本語対応、
マウスキーボード操作。

怖さの度合いはそこそこ高め。

たまに主人公以外の何者かの視点に切り替わるところや
ドアの覗き穴が見れるなど「そのうち何か起こるんだろうな」と感じさせるところが怖い。

VHS画質で不気味さも増していて、
常に誰かに見られているような嫌な怖さに繋がっているのが良かった。

ゲームプレイ面は、
ホラージャンルの中でもシンプル。

謎解きや探索はなく、歩くだけでフラグが立っていくので詰まることはないはず。

◆気になった点

・説明部分が長い
・オチが「あなたに呪いをかけました」的な結末で少し嫌な気分にさせられる

ゲーム開始後の説明がとにかく長い

クリア時間は30分もかからなかったが、
そのうち半分近くが事件の説明でなかなか操作させてくれないのがストレス。

その説明の中に、事件の不審な点を細かく教えてくれるところがあったので推理物っぽさを期待させられたが、

実際には家の中を行ったり来たりしてたまに電話を取るくらいで、
プレイヤー側が何かをして楽しむ部分がかなり薄いのが残念だった。

◆総評

心霊番組のような作風は目新しさがあって良かったが、
ほとんど歩くだけで肝心のゲーム部分の中身が薄すぎた。

とはいえ200円もしない破格の安さで、
ホラー演出はこだわって作られているので
気軽に怖い体験をしたい人にはいいかもしれない。

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