「Only Up!」の紹介レビュー 障害物にジャンプして上へ上へと登っていく3Dプラットフォーマー

6

SCKR Gamesが制作
障害物にジャンプして上へ上へと登っていく3Dプラットフォーマー

空中で街が爆発したような世界が舞台となっており、散乱した障害物にジャンプしながら頂上を目指す。「Getting Over It」や「Jump King」に似たいわゆる登山系で、たった一回のミスが落下に繋がり、これまでの苦労が水の泡になってしまう・・・という緊張感あふれるゲームプレイが魅力。難しさの中で楽しさを見出だしたい人向けの内容となっている。

良かった点

操作が簡単

複雑なギミックは少なく、微妙に届かないジャンプや足を滑らせても足場に掴まってくれるので落ちそうでも意外と落ちない。基本的なアクションはジャンプだけなので、これまでの癖が強い作品(ハンマーの先端を壁や地面に引っかけたり、16段階のジャンプを駆使したり・・・)と比べると遊びやすい部類だと思う。

色々な世界観が入り乱れるステージ

童話「ジャックと豆の木」になぞらえた作品で、現実から幻想に移り変わっていく世界観も魅力の一つ。上に登っていくと日本っぽいステージがあったり、ゲームのオマージュネタが出てきたりと小ネタが盛り沢山にある。足場のオブジェクトも一つ一つが妙に作り込まれていて、壮大な風景や次に飛び移る足場を眺めながら登っていくのが楽しい。

気になった点

セーブがない

遊ぶ前に知っておきたいのは「セーブ機能がない」という点。つまり、まとまった時間が取れるときじゃないとクリアは難しい。ショートカットが多くて最初からやり直すと新たな発見があるなどの良さも理解できるが、セーブできない仕様はやはり息苦しかった。

バグが多い

判定が曖昧で体がオブジェクトにはまることはよくあることで、ひどい時は足場の上にいるのにいきなり滑り落ちる、足場に着地してもなぜか吹き飛ばされる、なんてことも。いずれも3Dにはありがちな挙動だが、自分のミス以外で落ちるとただただ理不尽感が残る。

初見殺しの罠

「絶対に一回はここで落とす」という悪質な意思を感じる罠が多い。しかもそういった罠に限って、地上まで落とされたりするので最終的な印象が悪くなってしまった。

総評

配信界隈で話題沸騰の高難易度アクション。落ちたときの見栄えが良く、進行のテンポがさくさくで楽しい。ただ普通のゲーマー向きか?と言われると微妙なところ。やり場のない失敗判定や理不尽なトラップが多く、こういったゲームが好きじゃないとただのストレス発生装置になりかねない。時間を棒に振ってでも何かを成し遂げたい・・・という人にはおすすめできる。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です