「Chinatown Detective Agency」の紹介レビュー 元刑事が危険な依頼に応えていく探偵アドベンチャー

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Chinatown Detective Agencyってこんなゲーム

General Interactiveが開発したノワール調の探偵アドベンチャー

チャイナタウンに探偵事務所を構えることになった元刑事アミラ・ダーマが危険な依頼に応えていくゲーム。2036年のシンガポールを舞台に、まずは最初の依頼「数百万ドルと共に消えた大企業役員」の行方を追うことになる。

良かった点

・サイバーパンクの街並みが映える美麗なドット絵
・ノワール物語らしい渋みのあるストーリー、フルボイスで声も渋い
・日本語に対応、翻訳の質は良好
・お金を払って電車に乗ったり飛行機を使って海外まで足を運んだりと調査体験がユニーク

気になった点

・場面と違う音が流れる、音が消えるなどのバグ
・色々と説明が薄い
・自由にセーブができない

ドット絵、世界観の作り込み、設定の細かさなど随所に作者の凄まじいこだわりが感じられるが、作りたいものが優先され、プレイする側の遊びやすさなどは犠牲になっているような印象。

説明もなくいきなり始まるミニゲーム、普通ならカットされるべきフライト予約などの演出、謎解きは探偵らしさがなく、この本の著者は誰?この切手はどこの都市のもの?といったゲームとは関係ないクイズ形式。その答えをゲーム内ではなくわざわざGoogleで調べさせようとしてくるのも難点。セーブはオートセーブのみとなっていて、一度始めると次にセーブされるのは章が終わる1~2時間後。

前述した作者のこだわりがユーザビリティの方に少しでも向けられたらと思う惜しい作品。ところどころで不親切さが目立つゲームだが、雰囲気は独特で良い点もあるので気になる人は試しにやってみてほしい。

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