「Wo Long: Fallen Dynasty」の紹介レビュー 三国志をテーマにした高難易度3Dアクション

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Wo Long: Fallen Dynastyってこんなゲーム

KOEI TECMO GAMESが開発、中国の後漢末期を舞台にした3Dアクション

良かった点

・かなり細かくキャラメイクができる
・敵の秘技を化勁(パリィ)で受けて、大ダメージを与えるのが爽快
・探索することの恩恵が大きい士気ランクシステム
・有名武将と共闘したり対峙したり、ゲームの進行も黄巾の乱→虎牢関の戦いといったように史実の流れを汲んでいて三國志好きとしては嬉しい設定
・装備品がランダムドロップで吟味する楽しみがある

仁王シリーズの開発を手がけたTeam NINJAの最新作ということで、本作もいわゆる「死にゲー」となっている。

戦闘の仕組みは仁王よりもSEKIROに近い印象で、良くも悪くも「化勁(パリィ)」が好きかどうかで評価が変わると思う。個人的には好きな方なのですごく楽しめた。

敵のHPをちまちま削るゲームが多い中、一瞬で体力を溶かせるのは他にない爽快感があるし、強敵相手の戦闘がより魅力になっている。

もう一つ独特なのが「士気ランク」システム。

これはアクションゲームが苦手な人への救済措置的な機能にも感じた。敵を倒すと士気が上がってダメージ耐性が上昇するので、どうやっても攻略できない、なんて事態にはまずならない。まずは楽なルートでランクを上げてきついルートを後回しにしたりできるし、ボス戦も士気の高さで難易度がかなり変わる。死にゲーでありながらちゃんとクリアできるように初心者プレイヤーへの配慮が行き届いている。

また、ステージの決められた場所で軍旗を掲げると、死んだときの士気ランクの下限となる不屈ランクが上がるので、探索すればするほど有利に進められる。探索好きとしては嬉しい。

気になった点

・最適化不足
・設定上しかたないことだが、中国語の用語が多くて覚えづらい
・パリィ一辺倒
・拠点に戻ると旗がリセットされる、鍛冶屋に行ったり周回したりするのが面倒

一番気になったのは明らかに最適化不足なところ。
PC環境によって症状は異なるみたいだが、自分のPCだと雷のような白いちらつき、クラッシュが多発してしまいデフォルトの設定だとまともに遊べなかった。オクルージョンを切ってフレームレート30FPSにしてなんとかなっている状況。それも快適な動作とはいえないので予定されているパッチに期待したいところ。

Steamでは「やや不評」の評価となっているが、個人的には好き。
現状は最適化不足などの問題点が山積みでちょっともったいない作品。

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