「インソムニア:頭の中の劇場」の紹介レビュー 眠れない女性の脳内世界を旅する2Dアドベンチャー

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インソムニア:頭の中の劇場ってこんなゲーム

不眠症でなかなか寝つけない女性の脳内世界を旅する2Dアドベンチャー

画面は2分割されており、眠れなくて布団でゴロゴロしている女性(左)と、興奮冷めやらぬ女性の脳内世界(右)が映し出されている。

プレイヤーが操作するのは主に右側の賑やかな画面。ごちゃごちゃした部屋の中でオブジェクトを動かしたり、一部の物を所定の位置に誘導したりしてパズルを解いていく。どれもミニゲーム感覚で解けるものでまったりと遊べる程よい難易度になっている。

ストーリー主導ではあるが、行動や会話で分岐するようなことはない。プレイヤーができることは限られており、女性に眠りを促すわけでも妨げるわけでもなく、眠るまでの思考をただ見届けることになる

良かった点

・暖かみを感じる手描きのアート
・ユニークなストーリー、過去の嫌な思い出や将来への不安が画面にぐるぐると駆け巡って女性が抱えている悩みが少しずつ明らかになっていく
・ミニゲーム感覚でやれる楽しいパズル
・ヒントもあって難易度は易しめ

頭の中が騒々しくなって逆に目が冴える、寝なきゃいけないのにスマホぽちぽち、
人生を振り返って嫌なことを思い出す、など眠れないときあるあるが全て詰まったゲーム。

価格のわりにビジュアルがとても良い。手描きの絵本のような仕上がりになっている。そしてそれ以上に「わかるわ~」と共感できるネタが多いのがまた魅力。緩やかなゲームテンポで切なくも甘いストーリーとなっているので寝る前に遊ぶのにちょうどいいと思う。

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