「Golgotha」の紹介レビュー 廃墟となった駅の構内を探検する一人称視点ホラー

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Golgothaってこんなゲーム

暗く不気味な駅の構内を探検する無料の一人称視点ホラー

舞台はブラック・ウォーターズ駅というイングランドで最も呪われた場所(おそらく架空)。

第二次世界大戦中に何千人もの人々がこの駅で命を落とし、60年後に再開するも不慮の事故が相次ぎ、今では地下鉄の廃墟となっている

ゲームプレイとしてはウォーキングシミュレータ的な内容となっており、ランタンを片手に駅の敷地内を歩き、過去に起きた事故の謎を解き明かしながら脱出を目指すことになる。

良かった点

・陰鬱とした地下鉄駅の雰囲気
・グラフィックが綺麗
・映像と環境音のきめ細やかさ
・安っぽいジャンプスケアがない
・それでもしっかり怖い

ホラーとしては、歩いているとたまに聴覚を刺激してくるじっとり系

風の音が幽霊の声のように聞こえたり、得たいの知れない何かが近くにいるような気配を感じたり・・・。目を背けたくなるようなびっくり要素はないけれど、背筋が時々ゾッとさせられる怖さ。

なにより音がこのゲームの肝要なので、ヘッドフォンをつけて遊ぶのが良いでしょう。

気になった点

・目的地まで歩くことが主な操作で、ゲームとしてはやや物足りない
・探索するような要素もあまりない(カギ探しとメモが少し)
・クリアまで20分とボリュームは少なめ
・メモは字幕付きだが、音声は字幕がない場面もあり、翻訳するのも難しい(特にラストで何を言っていたのか気になる)

ゲームというより映画のオープニングとエンディングを切り取って繋げたような作品。
無料のゲームなのですぐ終わってしまうが、その分中身は濃い。音と映像がリアルで、不気味で、夢に出てきそうな体験だった。

作者のCraig Lawrenceさんは本作が初めて作ったゲームらしいが、完成度とセンスは凄まじく高いと感じた。今年もう一本リリース予定らしいので、それもまた楽しみ。

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