地獄の中で行方不明の兄を探すローグライクアクションゲーム「GetsuFumaDen: Undying Moon」のレビュー

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GetsuFumaDen: Undying Moonのトレイラー動画

GetsuFumaDen: Undying Moonってこんなゲーム

ゲーム内容

舞台は前作から1000年後の世界。地獄の封が解かれ世の中が混沌とした時代、月風魔の兄は奪われた波動剣を取り戻すため旅に出るが、その後消息不明に。本作では月風魔を操作してその兄を探すのが目的となっています。

マップはランダム生成、一度やられると最初からやり直しとなるローグライク仕様。基本アクションはジャンプ、二段ジャンプ、ローリング。攻撃は刀や槍といった近接攻撃(主武器)と弓やクナイといった遠隔攻撃(副武器)があり、主武器と副武器はそれぞれ2つまで装備することができます。

さらに、攻撃アクションにはタイミングや状況によって技が発動することがあり、相手の攻撃モーションをキャンセルするカウンター攻撃「閃」、相手の体勢を崩す「崩」、そして「崩」状態の敵を一撃で葬る「殺」といった技があります。

この「殺」が発動すると敵は追加でアイテムを落とし、さらに運が良ければ特殊能力が付与された未確定の武器を落とすことがあります。

ステージの最後はボス戦。倒すことができれば次のステージに進むか拠点に戻るか選ぶことができます。

ゲームクリア後は「証」が手に入り、さらに難易度を上げて周回することができます。

強化要素

GetsuFumaDenでは「鍛錬」「秘伝」「武器鋳造」「吸魂」とさまざまな強化要素が用意されています。

「鍛錬」ではキャラの基本能力を永続的に上げることができます。

「命」ならHPアップ、「技」なら攻撃力アップといったように好きな能力を鍛えることができます。強化には一定数の精体鉱(緑)が必要です。やられると精体鉱はロストしてしまうので、序盤はなんとかして持ち帰りましょう。

「秘伝」でさまざまな追加の能力を永続的に解放することができます。

回復薬の数を増やしたり、初期の所持金を増やしたりと好きな能力を解放するとこができます。強化には一定数の精体鉱(オレンジ)が必要です。これもやられるとロストするので、できれば持ち帰りたいアイテムです。

武器は「武具伝書(設計図)」を手に入れることで新たな武器をアンロックできます。一度アンロックした武器は以降ゲーム内でランダム出現するようになります。

武器はスキルツリーのように鍛えることもでき、必要な素材を集めて秘められた能力を解放していきます。ただし、解放するだけでは意味がなく、ステージ中に「魂の記憶」を集めて活性化させることでようやくその威力を発揮します。

ステージ中は吸魂という強化システムでキャラを強くしていくことができます。「魂」を入手すると吸魂カウンターが増加して主武器、副武器、生命力、回復薬+1の中から好きなものを強化することができます。主武器なら魂が1つ、生命力なら魂が3つと必要数が変わります。

魂は大きい宝箱を開けたり、エリート(変異した雑魚敵)を倒すことで手に入ります。

ゲームの操作

マウスキーボード、ゲームコントローラーどちらでも操作できます。

良かった点・微妙だった点

爽快感抜群の剣戟アクションゲーム

戦闘はとても面白いです。遠隔攻撃は強くて使い勝手が良く、近接攻撃もザクザク斬っていくだけで技が発動して超楽しいです。しかも、ボス戦にも技が発動するので「殺」なんかがが決まるとHPごっそり減るので気分爽快。「閃」や「崩」といった技が強いので、結構ごり押しもできます。

和テイストの超美麗なビジュアル

浮世絵風のアートが特徴的な本作。背景は地獄絵図のようになっていて、滑らかにぬるぬると動く妖怪やボスの迫力がすごいです。音楽もかっこよくて妖怪世界の雰囲気に圧倒されます。

エフェクトで敵の攻撃が見えない

攻撃のエフェクトはド派手で見ていて楽しいですが、その反面、視認性が犠牲になっていて、敵の行動や攻撃が見えなくなってしまいます。パリィやカウンター技といった敵の攻撃タイミングが重要なものもあるので、見にくいのは結構致命的な気がします。

動きがもっさり

ゲームの中身はほぼ「Dead Cells」と一緒ですが、ローリングにスピード感は無く、上からの叩きつけ攻撃で敵がスタンしない、ジャンプ着地で硬直などいちいちテンポが殺されてしまうところがあるので、流れるようにステージを攻略していけるDead Cellsを期待するとがっかりするかもしれません。

強化できない強化システム

死んでしまうと素材を全ロストしてしまうので、アグレッシブに奥に行きすぎるとなかなか強化することができません。かといって強化のために帰還するのは消化不良感が残ってしまい、イマイチ楽しめません。強化の効率が一番良いのは一面クリアで帰還を繰り返す方法だと思いますが、これをやってしまうとRPGのレベル上げをするようなもので、つまらないアクションゲームになってしまいます。やりきって終わりたいローグライク好きな人にとってはこの強化システムは全く噛み合ってないように思います。

ショップが役に立たない

ショップの品揃えが微妙過ぎて、クリアするまで一度もお金を使うことはありませんでした。

GetsuFumaDen: Undying Moonをプレイした感想まとめ

7時間で難易度「凡人」クリア。

発売前の期待値は超えられなかったけれど、とても楽しいゲームでした。細かい不満点もありますが、戦闘は楽しく、見た目も最高、完成度が高くて概ね満足。アーリーアクセスなのでこれからさらに改善されていくと思います。アクションゲーム、ローグライクが好きな人にはオススメします。

GetsuFumaDen: Undying Moonのストアページ

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