「Minds Eyes」の紹介レビュー 出口のない夢の中を歩き回る一人称視点ホラー

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Minds Eyesってこんなゲーム

カナダのStanislaw Truchowskiが開発した、眠りから覚めた主人公が見覚えのない家の中を歩き回り「夢の中にいる」手がかりを探す無料の一人称視点ホラー

探索系のホラーゲームではあるけれど、何かを探したりアイテムを使ったりすることはほとんどない。「P.T.」や「Silent Hill」といった過去の名作から様々な要素を引っ張り出して繋ぎ合わせたような実験的なゲームになっており、遊んでいるうちに複数のホラーゲームを体験しているような感覚にとらわれる内容に仕上がっている。

テディベアを見つけるのかと思ったらそうでもなかったり、いきなりチェイスが始まったりして目的がコロコロ変わってまとまりには欠けるが、不条理なことが起こりうる夢の中という設定とはうまくマッチしている。

序盤はこちらから何かアクションを起こして進めるというより、家の中をうろうろしてイベントを待ち、音が鳴ったらそこに向かう、といったことが多い。随所で、家具が動く、ブレーカーが落ちる、奇妙な敵に遭遇する、といったジャンプスケアがほどよく起こるので緊張感は常にあり

後半は迷路の中でチェイスをする場面があり、アクション性が増し、それまではちょっとしたドッキリ演出しかなかったのが追いかけられる恐怖へと変わっていく。狭い廊下で行き止まりが多いのでチェイスの難易度はそこそこ高め

無料なので開発もお金をかけてないしそこまで完成度は高くないが、さすが「Suite 776」や「Within Skerry」を制作した人だけあって怖がらせるセンスは抜群。無料で遊びやすく、時々叫びそうになる怖さはあるので、やってみる価値はあると思う。

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