「V696」の紹介レビュー 人が突然いなくなった恐怖のカルト村を訪問する一人称視点ホラー

3

V696ってこんなゲーム

トルコのVeysel Çınarが開発した、カルト村を訪問する一人称視点ホラー

村を出てから音信不通になり、15年振りに家族に会いに戻ってきた主人公。しかし、家の明かりは点いたままにもかかわらず、そこに妻や娘の姿はなく家財を残して忽然と消えていた。

ゲーム中では主人公の家と周辺を探索し、失踪した家族の捜索をしながらこの15年で変わってしまった村の秘密を明かしていくことになる

ゲームプレイ

ウォーキングシム的な内容でアイテムを使うこともほとんどなく、探索が主なプレイ

探索範囲は広くないのだが、家を探索→どこかの部屋でフラグ(ジャンプスケア)→また1から家を探索し直しになり、行ったり来たりの繰り返しになりがち。直接的なヒントに抵抗がなければヒント機能をオンにしておくと無駄にうろうろする時間が減るのでおすすめ。

本作の特徴としては他のホラ-ゲームと比べてとにかくジャンプスケアが多い

ある場面ではお化け屋敷かのように歩く度に何度も脅かしてくる。どれも「ドーン!」と大きな効果音と演出も安っぽいのだが、同じ演出の使い回しはなく、タイミングもふと目が合った瞬間や何度も通った道で突然来るなど意表を突かれるものばかり。怖がりな人がやるとクリアまでに20回以上は叫ぶことになるんじゃないかと思う。

トルコのホラーゲームなので雰囲気は和風とも洋風とも違い、かなり特殊。

カルト村といえばヨーロッパ山奥の村が定番だが、出てくる建物がモスクだったり流れる歌が中東風で、独特な雰囲気のカルトホラーに仕上がっている

良かった点

・儀式の跡や奇妙なシンボルマークなど闇に包まれた村の雰囲気
・ジャンプスケアのタイミングが絶妙
・和ホラーとも洋ホラーとも違う雰囲気や設定で新鮮味がある

微妙だった点

・フラグがわかりづらい
・ストーリーが薄い、推察の手がかりになりそうなメモすらもほとんどない
・進行不能になるバグがあり、セーブ機能もないので一からやり直すことになる

 

総評

38/100

不気味な村を歩き回って15年の間に村と主人公の一家に何があったのかを探るホラーゲーム。脅かし演出のラッシュや雰囲気はよく練られていて、値段を考えると良くできてる方だと思う。見えない壁があるところではバグにはまりやすく、目的地がわかりにくいところがあるのでそこは作りが雑に感じた。びっくり系が好きな人にはおすすめ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です