「The Karaoke | ヒトカラ」の紹介レビュー カラオケ店で悲劇が起こる和風一人称視点ホラー

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The Karaoke | ヒトカラってこんなゲーム

Chilla’s Artが開発した、カラオケ店で悲劇が起こる和風一人称視点ホラー

あらすじ

主人公はバスケ部に所属する女子高生「みら

放課後に残って一緒に自主練習をしていた友達と部活帰りにカラオケに行く約束をし、先に店に入ってヒトカラを楽しんでいたみらだったが、そこで一本の電話が入り、友達が何やら良くない事件に巻き込まれていることを知る

しかし、そのことをあまり気に止めようとせずヒトカラを続けるみら。その結果、次第に事態は大きくなり、やがてみらの身にも危険が振りかかることに・・・。

ゲームプレイ

今作はアイテムを探したりするような探索部分がほとんどがなく謎解きもなし。その分、ミニゲームやステルスなど新要素が充実している。

ゲーム部分以外のクオリティも上がっており、特にグラフィック面はNPCの顔がハッキリ見えるほどアップ。NPCの声はフルボイスで没入感もこれまで以上に増したように感じられる。

チラズアート作品らしく、カラオケパートでは実際に店で歌うような体験をさせてくれる。

やり方は3つのレーンに流れるノーツを叩く簡単な音ゲーになっており、画面の背景がリアルで雰囲気はカラオケ店そのもの、楽曲も良い曲が揃っていてなかなか楽しい。

物語はみらがカラオケで一曲歌う度に進行するのだが、クリアできなくても物語は進むので音ゲーが苦手な人にも安心して遊べる仕組みになっている。

もう一つ特徴的なのはプレイヤーの行動によってストーリーが大きく変わること。

それにより全部で6つのエンディングに分岐する。チラズアート作品のエンディングは曖昧に終わったり後味の悪さだけ残ったりで個人的には好きじゃなかったが、今作は心が救われるハッピーエンドも用意されており、目指す価値のあるものになっている。

クリア後にヒントが写し出され、各チャプターに飛べるようになるので全エンディング回収しやすいのも嬉しい点。

ホラー

ストーリーは良いが、全然怖くないのでホラーゲームとしてはマイナス

心霊的なものは皆無で「閉店事件」のようなヒトコワ的な内容。どちらかというと他人の行動にゾッとする怖さで、これが非常におぞましく、チラズアート作品過去一の気持ち悪さ。

閉店事件よりも直接的で普通に起こりえそうな事件が題材となっているため、女性には特にキツい内容かもしれません。

良かった点

・人の表情までよくわかる綺麗なグラフィック
・好きな場面に飛べるチャプター機能
・6つのエンディング、多少繰り返し遊べる
・フルボイス

微妙だった点

・ボリュームがない、全エンディング見るのに2時間もかからない
・気持ち悪さが先行してホラーゲームとしてはあまり怖くない

 

総評

68/100

グラフィックやチャプター機能など様々な改善がなされ、バグや不具合もなく快適で遊びやすくなっている。すぐに終わってしまうのは残念だが内容はボリューム以上に充実しており、個人的には大満足な内容。霊的な怖さより人の不気味な行動やヒトコワ的なホラーが好きな人にはおすすめしたい。

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