「Yakuza 3 Remastered」の紹介レビュー 沖縄を舞台にヤクザの抗争を描いたアクションRPG

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Yakuza 3 Remasteredってこんなゲーム

2009年に発売された「龍が如くシリーズ」3作目のリマスター作品

今作は東京の神室町と沖縄の琉球街を舞台に、ヤクザ間の激しい抗争や義理人情を重んじる桐生一馬を中心とした物語が描かれている。

リメイク(極)された前作と違ってオリジナル版からの大きな変化はなく、グラフィックはやや綺麗になっているかな?という程度。

あらすじ

ヤクザ稼業から足を洗い、東京を離れて沖縄で孤児たちの面倒を見ることになった桐生一馬

しかしその2年後、桐生のもとに自分の跡を継いだ東城会六代目会長・堂島大吾が何者かに銃撃されたという知らせが届く。さらに、撃った犯人の顔が育ての親である風間新太郎にそっくりであったことから桐生の心に動揺が走る。

そして、会長が倒れたことで再び跡目争いに揺れる東城会。桐生は抗争に巻き込まれながら風間似の男の行方を追うことになる。

舞台は沖縄

これまでの喧騒の街とは打って変わって開放感に満ちた沖縄の街が舞台

透き通った海の景色、アロハシャツを着た桐生さん、子供たちとの絆を深めるドラマのようなストーリー、と沖縄にいる間は龍が如くとは思えないほど爽やかな雰囲気で、リラックス出来る癒しゲーにもなっている。

龍が如くといえば豊富なプレイスポットとサブクエストが魅力的だが、今作にもそれは引き継がれており、沖縄にちなんだ内容が多い。

さらに、店では沖縄特有の商品が売られていて、他ではお目にかかれない料理を食べたり土産物屋に立ち寄ってみたりと散策にも新鮮味があってまるで観光しているような気分も楽しめる

戦闘

ストーリーはアツく沖縄の雰囲気は最高なのだが、戦闘の方はやや苦行

極12では街で出会う雑魚敵との戦闘はそこそこに抑えられていたが、今作は雑魚敵とのエンカウントが激高。幅の狭い道のど真ん中にチンピラがいたりして絡まれるとまず避けられない

戦闘自体は龍が如く従来のケンカアクションに加えてレベルアップや天啓といったイベントによってどんどん新たな技を習得できるのが面白いのだが、ボスクラスの敵は無敵 + カウンター持ちでちまちまと削るほかなくせっかく覚えた技も腐ってしまう。

ボス戦では新たに導入された武器クラフトシステムを利用して戦ってね、ということなんだろうけど装備、回復アイテム、素材がすべて同じアイテム枠で少し扱いづらい。武器屋で必要素材をチェックして倉庫まで素材を取りに行ってというのがかなり手間。

ここはボス敵に対する有効な技を増やすかもう少しクラフトを使いやすくして欲しかったなと思う。

良かった点

・遊んでいて沖縄の魅力が自然と伝わってくる、観光ゲーとしても良い
・プレイスポットやサブクエストなど寄り道要素が豊富
・ヤクザ、政治家などこれまで以上に複雑に絡み合う人間関係、ストーリーはアツい
・ボリュームはクリアまで15時間ほど、極12と比べると少ないがちょうど良い内容

微妙だった点

・雑魚敵との戦闘が避けられず、ボス戦は爽快感があまりない
・ゴルフ、キャバつく、ボウリング、釣り、とミニゲームが沢山用意されているが、他シリーズ作品より地味に難しい
・チェイスの操作が忙しい(7だとオートラン)
・システムやUIの使いづらさ、特にマップが小さく見づらい

 

総評

70/100

14年前のゲームなのでグラフィックやシステムは最近のシリーズ作品と比べるとやはり劣るなぁという印象。リメイクじゃないのは残念と言わざるを得ないけれど、PCに移植されただけでも個人的には嬉しい。これ以降の作品は子供たちの成長も描かれているのでファンなら必見だと思う。ストーリーは意外性を出すために話を大きくしすぎているようにも感じられたが、終盤は龍が如くらしい熱い展開になっていたのでそこは期待通り。戦闘はイージーにした方がストレスフリーだと思う。龍が如く12の良さもしっかり受け継がれているので前作が好きな人にもおすすめしたい。

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