Hasfaxってこんなゲーム
ロシアのHorseGamesが開発した、記憶喪失の主人公が廃墟を探索する一人称視点ホラー。
主人公は見慣れない廃墟で目覚めたロシア人の男性。
起きると激しい頭痛に襲われ、自分が何者なのか、自分がどうやってここまで来たのか、すべて忘れて記憶を失っている。
床には至るところに血痕や誰かが引きずられた跡が残っており、判るのはこの廃墟でただならぬ事件が起こっているということだけ。手がかりはほとんどない。鍵のかかったいくつかの部屋を調べて廃墟を脱出する方法を探っていくことになる。
◆ゲームプレイ
廃墟の探索と移動が中心で、やることは主に「鍵探し」。
ゲームの流れは部屋で鍵を見つける→違う部屋の扉を開ける→そこでまた鍵を拾って…と繰り返す。鍵は机の上などわかりやすい場所に置いてあるので探索の難易度は易しめ。
この手のゲームだと探索の合間にほどよく謎解きを挟んでくることが多いが、本作に登場する謎解きは終盤のわずか1つのみとなっている。そのため、ゲーム全体に変化がなくゲームプレイとしてはちょっと退屈。
部屋を渡り歩いて机の上に鍵がないか探すだけでそれ以上のことはなし。ホラーアドベンチャーというよりは雰囲気が不気味なウォーキングシミュレーター的な内容。
ホラー部分はかなり薄い。
クリアするまでに全部で3回のジャンプスケアがあるのだが、それがどれも同じ演出でワンパターン。怖いのは最初の1回目だけで、3回目になると「またこれか」と飽きてくる。
ジャンプスケアのタイミングも意外性がなくてあまり怖くない。向こうから突然やってくるのではなく、こちらから動かない敵に当たりにいくことで怖い演出が入る。こちらはジャンプスケアが来ることをわかった上で心の準備万端にして当たるので「びっくり要素」としてはちょっと弱い。
良かった点
・事件性を感じさせる不気味な雰囲気
・廃墟探索
・家具などの細かな作り
・安い(100円)
微妙だった点
・あまり怖くない
・鍵探しのループ
◆総評
28/100
廃墟で鍵を探すホラーゲーム。鍵は小さくて見にくいが、新たな部屋で鍵が必ず見つかるので迷うこともほとんどない。100円なら適性の価格で、それ以上でもそれ以下でもない内容。手頃な価格で1時間ほどホラゲーを遊びたいときには良いかも。廃墟探索が好きな人にはおすすめ。