「Angels Cove」の紹介レビュー 離島の民家で幽霊の調査をする一人称視点ホラー

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Angels Coveってこんなゲーム

アメリカのCG Cowboy Studiosが開発した一人称視点のホラーゲーム

ゲームプレイ

誰かに追いかけられることもなく謎解きもない探索を中心としたホラーアドベンチャー。

主人公はとある超常現象について調査するためボートに乗って海へと出るが、荒れ狂う波にさらわれて離島「Angels Cove」に行き着く。そこにはかつて人々が暮らしていた痕跡こそ残っているが、家や灯台はすでに廃墟化しており、今はもう人の気配すらない。

嵐でボートが大破し本土に戻れなくなった主人公は、謎に満ちたそれぞれの場所を探索して島に隠された暗い過去を明かしていくことになる。

ゲームの前半は広さ東京ドーム一個分もない島を歩き、後半は民家を探索する。

前半は、海岸や島の周りを歩くだけのまったりとしたウォーキングシミュレーター。歩く速度が遅いので移動は快適とはいえないが誘導はやりすぎなくらい親切で、どこに行けばいいか、何をすればいいか迷うことはほとんどなかった。拾えるアイテムなんかもキラキラ輝いてるのですぐに見つけられる。一度探索したエリアは戻れなくなり、行動できる範囲は常に限られているので探索漏れを心配する必要なし。ゲームは一直線に進み、無駄に時間を消費しないところが好ポイント。

後半は民家を探索。

ここからは幽霊スポットの調査が主な目的となり、脅かし演出が多彩に、怖さの勢いが増してホラゲとしては魅力的になってくる。そして後半では、監視カメラを設置したりゴーストボックスで幽霊との接触を試みるなどシングルホラゲとしては個性的でちょっとしたPhasmophobiaみたいな幽霊調査員体験もできる。あくまで体験程度の内容で奥深さはないが、意欲的なシステムを盛り込んでいて面白い。

バグが欠点

クリアまでに2回バグに遭遇
1回目は設定画面からゲーム画面に戻しても設定画面が消えず画面が二重になった。2回目はあるイベント後にドアノブに触れなくなり部屋から出られず。チェックポイントがあるのでやり直しはきつくないが、オートセーブしかなくセーブの間隔がかなり離れているのが地味に面倒。

良かった点

・前半は綺麗な海とまったりとした雰囲気も良し、後半は夜中に1人で幽霊スポットを訪れるような怖さがある
・オチもゾッとさせられる短編ストーリー
・ミニオープンワールド風の島だが誘導が親切で迷子になることがない
・アイテムを使ってゴーストをあぶり出すユニークな幽霊調査体験
・日本語対応

微妙だった点

・進行できなくなるバグがいくつか
・移動速度がやや遅い

 

総評

53/100

ストーリー、ジャンプスケア、ゲーム性の細かいところまで気を遣ったそこそこ良質なホラー。バグが全然修正されない点はちょっと残念だけど、繰り返し作業や同じような部屋や景色がなく最後まで飽きない。安いけど丁寧に作られており価格以上には楽しめた。恐怖も期待以上。幽霊スポット、廃墟探索できるようなホラーゲームが好きな人にはおすすめ。

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