「The Anacrusis」の紹介レビュー エイリアンに支配された宇宙船から脱出する4人協力型FPS

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The Anacrusisってこんなゲーム

アメリカのStray Bombayが開発した、4人で助け合いながらエイリアンに支配された宇宙船から脱出する協力型FPS

ゲームプレイ

L4Dと同じ系統のCo-opゲームで、ゾンビに代わって同じようなエイリアンが登場する。

仲間の人数は自分も含めて「4人」。
オンラインでも気軽に遊ぶことができ、他プレイヤーとマッチングすればステージ途中からの参加も可能。人が足りない場合やオフラインでやる場合はBOTが補充される。

戦闘

メイン武器はサブマシンガン、ショットガン、プラズマライフルの3種類しかなくちょっと地味。サブ武器もピストルで固定。グレネードは6種類と豊富にあり、タレットやレーザーガンなど戦術武器の方は充実している。

L4Dと比較すると敵を倒す気持ちよさや爽快感に欠け、戦闘面は正直イマイチ。
敵の集団を相手に撃ちまくるのはこのジャンルの魅力であり本作もそこは十分に足りているが、敵の見た目は同一で個性があまり感じられず、射撃音も水鉄砲のような音で迫力なし。倒した敵はぐったり倒れるだけなので他のL4D系と比べるとちょっと刺激が欠如しているように感じる。また、近接攻撃ができない代わりに、敵を吹き飛ばす超能力「パルス」が用意されているが、特殊感染者には無効でこれがまた微妙に使えない。

世界観

L4Dと差別化されていて良かった点。
色彩豊かなパステル調でL4D系統のゲームにしては珍しい明るめの世界観。そして70年代のレトロフューチャーなBGMも雰囲気にマッチしていて一つの魅力になっている。

ボリューム

現在は3つのエピソードがあり、将来的に5つまでの実装が予定されている。

1エピソード1時間弱でクリアできるので現状ではボリューム不足と言わざるを得ない。サイズは30GBもあるのに、たった3時間で全部クリアできてしまう。やり込み要素としてバトルパスがあるが、万人向けとはいえずスキンに興味がある人向けのコンテンツになっている。

良かった点

・L4Dをカジュアルにした遊びやすい作り
・気軽にマルチに参加できる
・ステージ中の装置で個性的な能力を手に入れられるなど若干ビルド要素あり
・ゲームの進行がわかりやすい
・ポップで明るい世界観

微妙だった点

・ボリューム不足
・内容のわりに30GBとサイズが大きい
・同じような装飾、同じような構造が続くレベルデザイン
・軽い射撃音、ゴア皆無、個性のない敵などにより銃を撃ちまくっても爽快感が得られない
・日本語非対応(ストーリーはなく、ステージのタスクもボタンを同時押しや特定の場所に集まるといった簡単なものばかりなので読めなくてもほとんど困らない)

 

総評

42/100

L4DのようなFPSではあるけれど、本家と比べて緊迫感や刺激がなく地味でなんともいえない内容。ボリュームも不足しており、現状ではやりこむようなコンテンツがなくて思った以上に遊べない。L4D好きにはあまりオススメできないが、レトロヒューチャーな明るい世界観が良かったのでL4Dだとちょっと怖いなと思う人には良いかもしれない。

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