「SCARLET NEXUS」の紹介レビュー 超脳力を持った者たちが謎多き怪異に立ち向かう3Dアクション

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SCARLET NEXUSってこんなゲーム

日本のBANDAI NAMCOが開発した、人の脳を食らう怪異とそれに対抗する超脳力を持った者たちとの壮絶な戦いを描いた3Dアクション

ダブル主人公

ゲーム開始時に「ユイト」か「カサネ」のどちらかを選ぶ主人公システム。

ユイトとカサネは得意とする攻撃距離に違いはあるが、同じ「念力」の使い手であることから基本的な戦い方はほとんど変わらない。

ストーリーの方はそれぞれ違う目的を持って別行動しているので、2周やって相手方の視点も見ると物語の理解がより深まる作りになっている。

しかし2周目でやり込むような要素もなく、さらに後半からはもう一方のグループとも合流して物語が進むので1周だけでも十分。

ストーリー

絶賛するほどでもないけれど良く出来たストーリーで、終始引き込まれる内容。

主役が壮大な物語の渦中に放り込まれそこからの展開が面白いが、斬新・・・とはいえず、SFで設定を少しもじった進撃の巨人のような感じ。

最初だけかな?と思いきやどんどん進撃の方に寄っていき、目新しさみたいなものはあまり感じられなかった

ムービーや戦闘のカットシーンなどは豪華な反面、仲間とのイベントシーンは紙芝居で済まされることが多めでここだけ安っぽくて少し浮いている。

ビジュアルノベルが好きな人なら問題ないだろうが、没入感を大事にしたい人は気になるところかもしれない。

戦闘アクション

本作で一番の魅力となっているのが多岐にわたる戦闘アクション

武器による物理攻撃と「念力」を使った超脳力で、コンボ攻撃、ジャスト回避、弱点を突いたときのエフェクトも派手で爽快感は抜群。電車や岩、氷やクレーン車など場所によって念力で動かせる物が変わるので、戦ったことのある敵に遭遇しても過去とは違った戦闘が楽しめる。

操作できるのは主人公だけなので最初のうちは地味だが、仲間から超脳力を借りられる連携システム(SAS)によって戦術の幅は広がっていく。火属性や雷属性の付与で弱点を突き、透明化や瞬間移動で距離詰めて強力な先制攻撃を仕掛け、硬質化やスローモーションを使って一方的にボコボコにできる。

大型のボス敵は固くても弱点を突けばなんとかなるが、人型のボス敵は瞬間移動 + 透明化と理不尽なくらいの能力持ち。

普通の攻撃はほぼ当たらず、ジャスト回避前提の立ち回りが求められる。

サブクエスト

最近のRPGにしては珍しく、メインストーリーを追いかける一本道と言われても仕方ないくらいサブアクティビィが不足している。

サブクエストだけは豊富にあるが、それほど重要でもなく、特定の敵を特定の技でとどめをさしたり、一回では数が足りずにエリアを何度も行き来する必要があったりとちょっと面倒なものが多い。

難易度

Steamの方はどうなってるかわからないが、Xbox Game Passでは経験値2倍の装備品がついてきたのでレベル上げの必要もないくらいさくさく進められた。

アクションとしてはボス戦でジャスト回避が必要な場面があってやや難しい。とはいえソウルライクとまではいかない難易度なのでアクションが苦手でもレベルを上げればなんとかなるはず。

良かった点

・超脳力アクションでスタイリッシュかつ連携システムで戦術的に戦える
・カットシーンが豊富でかっこいい
・アニメ調で期待を裏切らないキャラクターデザイン
・難易度はそこまで高くなくサクサク進められる
・戦闘前後がシームレスでロードがないのが快適

微妙だった点

・一本道でサブクエスト以外の寄り道要素がない
・大胆に動けるが細かい操作が難しく、背中や脇腹などの弱点を狙うのが困難
・アイテムの使用はワンボタンで序盤は簡単、アイテムが増えてくると切り替えに時間がかかる

総評

70/100

超脳力と仲間との連携が単調になりがちな戦闘の幅を広げていて、アクション周りや戦闘のカットシーンは頑張ってる。キャラクターデザインや中二病的なストーリーに抵抗がなければそこそこ楽しめると思う。おすすめ。

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