「信長の野望 覇道」の紹介レビュー 他プレイヤーと領地を奪い合う歴史シミュレーション

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信長の野望 覇道ってこんなゲーム

日本のKOEI TECMO GAMESが開発した歴史シミュレーション

従来の「信長の野望」とは趣きが異なり、架空の地図上で争いが行われる和風ファンタジー。シングルではなくPVPがメインのゲームで、プレイヤーは、織田、武田、上杉、北条、浅井、三好、いずれかの大名の家臣となり、他プレイヤーと全国の領地を奪い合うチーム対抗のバトロワとなっている。

大名選び

最初にどの大名に仕官するかを選択。

武田家なら騎馬隊の知力アップ、上杉家なら米糧の産出量アップと所属する大名によって得られる特性が変わるが、1%アップとかぐらいなのでどこに仕えても能力的にはそこまで影響ないが・・・。

リアル時間で1日(4時)が終わるとその日の大名のランキングが決まり報酬として銀がもらえる。このゲームにおける「銀」は部隊の育成に必要な貴重資源で、領土が大きな大名に属している家臣は報酬をより多くもらえる。

毎回ランキング下位で報酬が少ない浅井や三好では育成スピードが遅くなってしまうのでオススメはしない。最初にゲーム側にオススメされた浅井を選んでしまって後々にすごく後悔した経験から言うと、よっぽど好きな大名でなければ基本的にどの鯖でも上位にいる織田、上杉、武田あたりが安定かなという感じ。

里の強化

内政の方はカジュアルな村づくりシミュレーションになっている。

プレイヤーには里が一つ与えられ、その中にある施設を自由に強化することが可能。一度に強化できるのは2つだけで、完成するまでしばらく時間がかかる。

施設を簡単に説明すると、
民家、水田、材木所、石切場、製鉄所などの施設を強化すると自動で回収される資源量がアップ。兵舎、石垣、矢倉は兵の収容数や防衛力が上がっていく。

軍の編成

キャラの入手はガチャから。

1日1回はタダで課金ガチャが引けるのでまだ良心的な方に感じる。引いたキャラはアイテムでレベルを上げたり重ねがけもできるなど、よくあるスマホゲームっぽい作りになっている。

部隊は4つまで編成が可能。

部隊は足軽、騎馬隊、弓隊の3つの兵科から選んで大将や副将を配置していく。配置するキャラの兵科適正や能力ももちろん大事なのだが、史実で関係が深かかった者、たとえば同じ織田軍だったキャラ同士で組んだりすると縁ボーナスが追加されて能力が上がるのでこちらも気にしつつ部隊を編成すると良いかも。

本作はキャラだけじゃなく「兵科」自体にもレベルがあり、これがキャラ配置できる人数を増やしたり戦力を底上げするなど重要な役割を果たしている。

しかし兵科レベルを上げるためのアイテムがミッションではほとんど手に入らず、領地からの税収と毎日のランキング報酬で手に入る貴重な「銀」を使ってショップから購入することになる。

出陣

マップ画面では他の人の領土や賊に攻撃を仕掛けることができ、目標を決めて部隊を送った後は自動で戦闘が行われる。

自由に色々な領土を攻められるかというとそんなことはなく、他の人の領土に攻め込む場合は、自分の領土の隣か一門(クラン)メンバーの領土の隣しか攻撃できない。そのため、領土が埋まっていくと周りは同じ大名の領土だけになり前線にいる一門以外は他を攻められなくなってくる。システムからして弱小一門だとどうすることもできなくなるので、ここはどうにかしてほしかったところ。

良かった点

・攻め有利のPvPで他人の領土を簡単に奪える
・1日に2~3回覗くだけでよく、あまり時間を取らない
・毎日目まぐるしく変化する情勢
・操作はマウスだけで簡単
・無料で遊べる
・珍しく日本人しかいないので日本語のチャットが通じるのが嬉しい

微妙だった点

・上位の大名、勢いのある一門に所属しないとどんどん負け組になる仕様
・マップスクロールが役に立たず、一門メンバーの場所や賊など目標を見つけづらい
・施設強化に時間がかかる

 

総評

39/100

ガワは信長の野望だけど中身は中国のスマホゲームみたいなよく見かけるタイプで、以前やった「別の世界への旅」というゲームにそっくりの内容だった。2週間ほどやってみて、最初の一週間は他人の領土を攻めまくったり、いつの間にか自分の領土が攻め滅ぼされて辺境の地に飛ばされていたり、毎日の情勢が劇的に変わるのが面白かったけれど、シーズンのスタートダッシュ期間が終わって領土がある程度安定してくると攻め込むことも攻められることもなくなり、毎日デイリーミッションと施設の強化くらいしかやることがなくなってしまった。長い物に巻かれた者勝ちのゲームで今からやるときついのでオススメできないかなと思う。

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