「Blackout」の紹介レビュー 豪邸で起きた事件の謎に迫る韓国産ホラー

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Blackoutってこんなゲーム

とある豪邸で起きた奇妙な現象の正体を探る一人称視点ホラー

ゲームの舞台となるのは韓国と思われる場所で、すべてのドアがオートロック、駐車場には高級車、部屋にはグランドピアノ、広い庭とプール付きの大きな豪邸。

しかしそんな誰もが憧れる超豪邸で悲劇が起きる。家の主人エリックが夜遅くに帰宅すると、そこには玄関からロビーに転々と続く黒い足跡が・・・。そしているはずの妻マヤの姿もなく、明らかに何者かが侵入した形跡だけが残されている。

プレイヤーは唐突な出来事でパニック状態に陥ったエリックを操作して、この家で起きた事件の真相を突き止めるとともに妻の行方を追うことになる。

ゲームプレイ

家の中を歩いてキーアイテムを探したり謎解きをするウォーキングシミュ系のホラゲーだが、調べられるアイテムがとにかく多いのが特徴。

ほとんどのオブジェクトにインタラクトでき、角度を変える、押してみる、電源を入れてみるなどのコマンド操作が可能。家具や小物のモデリングがとてもリアルでよくできており、鑑賞用としては楽しいが、その反面、フラグがどこで立つのかわかりづらく、膨大なアイテムを手当たり次第調べる必要が出てくる。

ホラーとしては日常が狂気に変わる最初の瞬間が最大の見所で、それ以降のジャンプスケアなどはそれほど怖くない。ガイドや説明がほとんどなく行き詰まりの連続なので、むしろ怖い瞬間でも「やっと進んでくれた」と安堵してしまう。

総じて見るとグラフィックは素晴らしくオープニングは大作映画の1シーンのような出来で、家の作りもよくできており舞台は最高のものが整っているにも関わらず、ゲームとしては作りが粗くてちょっともったいないなぁという印象。

良かった点

・侵入者の予想できない行動が怖いスクリーム系のホラー
・息を呑むような格調高い豪邸
・ほとんどのオブジェクトに触れる
・日本語対応

微妙だった点

・何百ものアイテムがあるのでフラグ立てが難しい
・バグがまだ残されていて、何度かチェックポイントからのやり直しになった
・モーションブラーがきつく歩く度に縦揺れする
・画面と操作性の最適化ができてない

 

総評

25/100

導入が映画的で家の中に入るまではワクワクさせられたが、中身は「どうしてこうなった」と言わざるを得ない残念な出来。操作が鈍く歩いてるだけでも大きく縦に揺れ、何もしてないのに視点がたまにあらぬ方向に飛ぶようなこともあり、作りの甘いところを目を瞑りながらやってもちょっときつい。値段は安く雰囲気はスラッシャー映画っぽくて良いので、ホラーファンであればお試しにやってみるぐらいならいいかもしれない。

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