ゴジラ風の怪獣に追いかけられる一人称視点ホラー「MEGA」の紹介レビュー

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MEGAってこんなゲーム

ロシアのRed Kraken studioが開発した一人称視点のホラーゲーム

突如現れた怪獣によって世界は混乱に陥り、あらゆる都市は破壊し尽くされ、人も動植物もその姿を消してしまった終末世界。

プレイヤーは怪獣に抗う最後の兵士、緊急対応部隊の指揮官ジェームズ・ウォードを操作し、人類存続をかけてARK TECH社の失われた最新兵器を探し出すことになる。

ゲームプレイ

ゲームの目的は都市部のエリアを探索して「6本のカギ」を見つけること。

逃げ隠れしながら対象のアイテムを集めるゲーム性は、都市伝説を題材にした有名なホラゲー「スレンダーマン」とよく似ているが、本作では背の高い男に代わって体長100m近くの怪獣が追ってくる

探索エリアはかつては大都会だったんだろうな、と思われる廃墟化した街。車とビルがわずかにあるだけで、それ以外の物や建物は消し炭にされ、残ったビルも倒壊寸前で中には入ることができない。

ホラーゲームだと大抵の場合はもっと身近なテーマで暗くて閉鎖的で狭い場所を歩かされるようなものが多いけれど、本作の通路は広々として空気は重めだが妙な開放感がある。

そんな広いエリアなので小さなカギを見つけるのは大変かと思われるかもしれないが、拾えるアイテムは光っていて、光が壁も貫通してくるので遠くからでも見つけやすくなっている。

拾えるアイテムの中にはカギの他にガスマスクと回復薬があり、スタミナは走って消耗した後に自然回復しないのでこれらのアイテムを使って回復していく。そういった仕様なのもあってスタミナを無駄に減らさないように通常は歩くことになるのだが、普通に歩くよりもジャンプ移動の方が早く、探索中やチェイス中でもちょっとした小技として使える。

そしてこれが本作の敵となる「怪獣」。
敵ながらも堂々と歩くシルエットがゴジラみたいでかっこいい。

この怪獣に見つかると街の中でのチェイスが始まる。足の速さはこちらより上で普通に逃げるだけだとすぐに追いつかれてしまい、2回攻撃されるとゲームオーバーとなる。

逃げ方としてはアイテムを使って猛ダッシュして撒くこともできるが、怪獣は視覚ベースで追ってくるので車や建物で視界を遮りつつ隠れると意外とあっさりこちらの姿を見失ってくれる。逆に正面から何もないところに逃げる方が危険。

ちなみに怪獣のご尊顔。
やっぱりどこかゴジラっぽい。

良かった点

・過去に類を見ないほどホラゲーとしては敵と世界観が壮大
・エリアは広いがアイテムは光っていて見つけやすい
・巨大な敵から逃げる緊張感のあるチェイスとステルス
・アイテムを集めるというわかりやすい目的

微妙だった点

・一つしかないモード、ストーリーも希薄
・リプレイ性やボリュームはない

総評

53/100

ゴジラ風の怪獣から逃げるのは他では得られないような体験でまずまず面白い。見た目のインパクトが強烈なおかげで動画や画像映えしそうな印象。ボリュームはあまりないのでゲームプレイ的には値段相応といったところ。雑な面もあるがコンセプト通りよくできたゲームなので、よくあるホラゲーに飽きた人や変わったホラーゲームがやりたい人にはおすすめしたい。

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