無限に撃ちまくる三人称視点のガンアクション「Gungrave G.O.R.E」の紹介レビュー

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Gungrave G.O.R.Eってこんなゲーム

前作から韓国のIggymobに開発が移ったシリーズ4作目の三人称視点ガンアクション

違法薬物の撲滅組織に所属する人間破壊兵器「ビヨンド・ザ・グレイブ」が主役で、無限に弾が込められた銃でとにかく撃ちまくる。ストーリーは一応あるが、オマケ程度。

香港など東アジアの国々をめぐり、シードと呼ばれる人を強化生物へと変えてしまう薬の製造工場を破壊することが目的となる。

カジュアルガンアクション

オートターゲットにオートエイム付きという珍しいシステム。プレイヤーはあまり深く考えず射撃ボタンを連打して撃って撃って撃ちまくればいいだけなのでとにかく楽チン。

グレイブが持っているメイン武器の「ケルベロス」銃は、一回の射撃で4発もの弾が放たれ、リロードの必要もなし。一瞬の空き時間も作ることなく常に撃ち続けることができ、自動で回復するシールドのおかげもあって敵の大軍を前にしてもゴリゴリ進められる。

敵はタイプと服の色によって持っている武器が違う。

たとえば、赤色の敵はライフル、黄色の敵はショットガン、緑色ならロケットランチャーといった具合。これにより初見でも戦う前からバトルのイメージがつきやすく、ロケラン(緑)がいるからサブウェポンの棺デスハウラーを振り回して跳ね返そうとか、ショットガン(黄)がいるところはできるだけ距離を取ろうとか、盾持ちが複数いるときは普通の攻撃では面倒すぎるからデモリッシュポイントを使って大技で決めたりフューリーモードで攻撃力を一時的に高めるなど戦術的に戦うことができる。

爽快感は薄い

全体的に戦闘の手ごたえは弱い

SEがしょぼくて弾が当たってる実感がなく、主人公の動きはもっさり。攻撃面はともかく回避のローリングは使い物にならずで移動も遅く、特にボス戦では気になるところが多い。

雑魚敵相手だとフィニッシングムーブなどのアクションはカッコいいのだがその間の無敵時間がなく、前から来た看板などに当たってあっさとやられるなど情けないことになってしまう。

残念なステージ設計

オートターゲットシステムが優秀すぎるが故に
プレイヤーがやることは少なく、基本的に射撃ボタンと前進移動の繰り返し。

その戦闘の単調さを打ち消すために開発者が工夫を凝らした結果、一部のステージは理不尽な作りになってしまい悪循環に陥っている。具体的には、障害物のない場所で敵の集団のど真ん中に突然放り込まれたり、時間制限のあるステージで道幅の狭い通路に地雷を大量に設置(オートターゲットシステムだから地雷を撃てない!)したり、戦闘というよりステージ設計やギミックでプレイヤーを殺しにかかってくるので、時々無駄なところで足が止まってしまいガンシューティングとしてちょっともったいないなと思うような作りになっている。

良かった点

・アジア風のキャラやストーリー
・カッコいいアクション
・研究所でスコアをそのまま強化に使える
・日本語対応で、しかも日本語フルボイス

微妙だった点

・爽快感が思ったほどない
・ステージギミックが壊しにくくやりづらい
・プレイ中に何度かスタックした、特に貨物列車の上で
・死にゲーの側面もあるがやり直しの際のロードが遅い
・ボス戦は特に単調さが際立つ

 

総評

35/100

ビジュアル的にデビルメイクライのようなアクションを想像していたが爽快感があまり得られずちょっと期待はずれ。ただ撃ちまくれるだけなら単調なだけでまだ良かったけどステージギミックやもっさり感が相まって良さを台無しにしてしまっている感じです。Steamの方ではアプデで罠が無くなるなどの修正がされているらしく、ゲームパスよりは快適に遊べるかな?と思う。過去作の雰囲気はそのまま出ているのでシリーズのファンならおすすめ。

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