アメリカやヨーロッパで大物を狙うリアルな釣りシミュレーター「The Fisherman」の紹介レビュー

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The Fishermanってこんなゲーム

とことんリアルにこだわった釣りゲーム

「Ultimate Fishing Simulator」や「Cat Goes Fishing」のような糸を垂らすだけでなんでも釣れるカジュアルゲームとは真逆に位置する極めて現実寄りの釣りシミュレーター

魚が活性化する天候や時間帯、ルアーアクション、魚がいる水深に合わせて浮き下の長さを変えたり、魚の口の大きさに合わせて針の大きさも変える必要があるなど作りが細かく、景色の美しさも相まって実際に釣りをしているかのような体験ができる。「リアルさ」だけならおそらくSteamの全釣りゲームの中でもNo.1じゃないかと思う。

魚の習性や特徴に合わせた釣り具が必要でダメなときは全く釣れないが、魚も生態がリアルに再現されていて本物の魚に近いためターゲットの魚の釣り方や仕掛けをググってみるのもあり。ネットも参考にしながら「どうしたら釣れるか」を考え抜いて、うまく噛み合ったときはまさに入れ食い状態といった感じで非常に気持ちいいバランスになっている。

 

Fishing Planet(無料版)との違い

ゲーム内のお金で永久ライセンスを買えるのが本作最大の好ポイント。
最初に行ける湖以外で釣りをするには遠征費、滞在費、そしてロケーションごとに期限付きのライセンスの購入が必要で、そこに釣具などの費用もかさみ、無料版では魚を釣っても釣ってもお金が貯まらない仕様だった。そのため、自由度よりも効率を最優先にしなければすぐにお金が尽きるという、釣りゲームとしてはやや窮屈なプレイが要求された。

しかし本作では釣具や遠征費などが安くなり、ライセンスも安価でしかも無期限のものが簡単に買えてしまう。適当に釣りをするだけでも自然とお金に余裕が生まれるため、どこでも、自由に、自分のやりたいように釣りを楽しめるというのが無料版にはなかった魅力となっている。

 

ゲーム内のコンテンツ入手に時間がかかる

無料版とのもう一つ大きな違いは、
無料版でDLCだったものが一部ではあるがゲーム内の通貨だけで買えるようになっている。

ベイトコインというミッションなどから手に入る特殊な通貨を使って、DLC以外にも有料だった釣具などをアンロックできる。

これは本作で最も良心的な仕様のようにも感じるが、コインが貯まるのが遅すぎるために実際にはなかなかうまくいかない。確かにDLCのパックは一つ2000コインで売られている。しかしこちらは10時間プレイして貯まったのは50コインほど。無料でDLCが手に入るのは嬉しいことだが、それらをアンロックするには膨大な時間が必要で、かなりやりこむ必要がある。

 

アップデートが全然されない

無料版のFishing Planetはどんどんアップデートを重ね、新たなロケーション、釣具、魚が追加されていっているが、こちらはなんの音沙汰もなし

無料版は最近になって日本語に対応されたが、本作は日本語も無い。アップデートがないから有料版より無料版の方がなぜかサービスの質が良く、こちらは開発者から完全に見放されている。

良かった点

・自由度が高い、無料版のように効率を求めなくて良いのでどこでも釣りができる
・グラフィックが綺麗で、自然の環境や釣りの体験がリアル
・現実の釣りの知識が活かせる

微妙だった点

・ベイトコインが希少でDLCの入手が難しい
・無料版と違ってアプデがない
・日本語非対応

 

総評

24/100

Fishing Planetが面白かったので有料版の方がストレスフリーで快適なのでは?と思って買ってみたけれどいまいちだった。ゲーム自体は無料版とほぼ同じで悪くはないが、開発者のサポートがない状態でバグやアプデが放置されている。2019年で止まったままなのでコンテンツとしても無料版の方がよくできてる。日本語に対応したこともあり無料版の方が人も多くて遊びやすいのでリアルな釣りゲームをやるなら本作よりそちらをおすすめ。

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