未知の惑星で敵対する勢力と戦うTPSアクション「Everreach: Project Eden」の紹介レビュー

3

Everreach: Project Edenってこんなゲーム

小規模な独立系スタジオElder GamesによるサードパーソンシューティングRPG

美しい惑星エデンを舞台に一連の事件の謎を解くTPSアクション。敵対する組織とのハイスピードな戦闘に加え、ホバーバイクで広大なエリアを優雅に探索。エバーリーチ社の女性兵士ノーラ・ハーウッドはこの地に起こった事件を調査しエデンの秩序を取り戻すことを任される。

 

あらすじ

時代は今から数世紀後の近未来。
地球によく似た惑星エデンを人類が移住可能な惑星に変える「プロジェクトエデン」計画が順調に進められていたが、前哨基地からの通信が途絶えたという知らせを受け、調査員のノーラがエデンに派遣される。

 

低予算で作られたマスエフェクト

ゲーム性はよくあるタイプのTPSで、マスエフェクトシリーズの影響を受けている印象。ミニマップや一部のUIがそのまま使われていて、世界観的にもそっくり。惑星エデンはマスエフェクトの最初に訪れる惑星エデンプライムと瓜二つでよく似ていることもあって、シリーズの非公式な外伝として楽しめる内容になっている。

ただし、低予算でつくられているからかゲームの作り自体はかなり雑。ストーリー以外にはあまり力が入れられておらず、ゲームプレイ全体的にストレスを感じさせられる。悪いところをすべて挙げるとキリがないので一部だけ箇条書きすると、

・効果音やエフェクトが貧弱で撃つ、撃たれる手ごたえがまるでない
・リロード、銃の切り替えがやたらと遅い
・出てくる敵がほとんど同じ、ボスがいない
・敵がたまに立ち止まったまま動かなくなる
・エリアは広いが、間隔の遠いABC地点を巡るだけのミッションで移動が怠い
・宝箱を開けるだけで発生する30秒間上から降ってくる障害物を避け続けるミニゲームが面倒、しかも手に入る宝箱の中身がしょぼい
・ホバーバイクのカメラアングルが最悪で、運転操作がぎこちない
・チェックポイントはあるがセーブ機能がなくやり直すとそこそこ遠いところまで戻される
・カットシーン映像でキャラの動きがカクカク
・ゲームはコントローラーでもできるがメニュー画面はキーボードしか対応してない

と、やっていくうちにダメな部分と不親切さが際立ってくる。逆に良かった部分もあるのでそこもこの際に挙げてみる。

・クリアまで6時間ほどのボリュームで、小さいながらもストーリーはうまくまとまっている
・ヨーロッパのゲームには珍しく主人公の女の子がかわいい、スーツがぴったりでサービスシーンのつもりかなんなのかたまにセクシーさが強調される
・弾薬の管理や「しゃがむ」による手動のカバーアクションがあり、戦闘中ではある程度戦略性が生まれる
・巨大なスキルツリー、強化のテンポがよく終わる頃にはほとんど取れる

といった良いところもあったので必ずしもただ悪いわけではないのだが、もっと洗練さは欲しいなとは思った。

総評

39/100

低予算でつくられた少し作りが粗いマスエフェクトみたいなゲーム。ところどころでストレスになる部分に気後れしてしまい、シューティングのわりに撃ったときの爽快感のなさが気になったが、一気にクリアしてしまうぐらいにはカジュアルな作りでやる価値はそこそこあると感じた。ゲームの内容的に定価では絶対におすすめできないが、たまに300円ぐらいで売られているのでそれぐらいならアリかなと思う。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です