エイリアンを相手に臓器を売りまくる経営シミュレーション「Space Warlord Organ Trading Simulator」の紹介レビュー

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Space Warlord Organ Trading Simulatorってこんなゲーム

アメリカのStrange Scaffoldが開発した臓器売買シミュレーション

宇宙を股にかけて活動する闇の臓器トレーダーとして、さまざまなエイリアンの依頼人と取引をし、巨万の富と名声を獲得していくゲーム。

現在は日本語にも対応。エンディングは7つあり、時折発生するイベントの選択肢などで分岐する。

 

ゲームプレイ

チュートリアルや説明はほとんどなし。
画面下の[交換]ボタンを押すとなんの脈略もなく取引が始まる。1日に与えられる取引時間はたったの2分30秒。この間、プレイヤーは競売所で臓器を購入したり依頼を受けたりすることができる。

[買い物]タブを押すと競売所に移動。
ここではどこからか集められてきた心臓・胃・肺といった臓器から魂やAmong Usのキャラの下半身まで色々なものが売られていて、リアルタイムで商品が次々に更新される。ライバルのトレーダーもいるので臓器の仕入れは早い者勝ち。サイズや血液型や希少価値などの情報を頼りに、お目当ての臓器を手早く購入していく。

早さ勝負なので、お目当ての臓器をゲットできるかどうかは競売所に参加するトレーダーの人数次第。クリックの早さに自信があるならガチバトルでもいいが、一応対策方法も用意されている。やり方は簡単。取引時間の前に他トレーダーたちが何を求めているかを確認し、もし目当てのものが自分と被っているトレーダーがいたら、お金を払ってその日は帰ってもらってライバルの数を減らすことができる。

[依頼]タブを押すと受けられる依頼がずらっと並ぶ。
依頼を受けて必要な臓器を持っていくと依頼達成、どの依頼を受けるかはプレイヤー次第。基本的には報酬が高い方がもうけも出やすいが、評判を良くすると取引の内容も良くなっていくので、簡単な依頼をコツコツやるのもあり。内容によってはサイズを「巨大」とか希少価値を「レア」といった条件が出されることもあるので、この条件は厳しいなと思ったらスルーが安定。

買った臓器は倉庫に入れられていくので競売所で滅多に並ばない臓器を買いだめしておくのも手だが、日が経つと徐々に鮮度が落ちて価値も落ちていくので注意。また、腐敗してしまうと修理するはめになり余計な出費が重なる。腐敗速度を落としたり倉庫の容量をアップグレードできるので資金に余裕が出てきたらやっておくといいかもしれない。

あと、取引とは別に各臓器の株が買える。
仕組みはよくわからなかったが、株の売買だけで大きな利益をあげられたり、市場の価値や競売所に影響を与えたりと株取引の方もなかなか奥深い。

良かった点

・ネオングリーンに染まったグラフィック、歪んだBGMなど世界観の作りは秀逸
・この世界ならではのイベント(直接売り込みに来る臓器ハンターやお金のために自分の臓器を売りに来る客など)
・マウスのみの簡単操作、UIがシンプルでわかりやすい
・among usなど他作品とのクロスオーバー(今後やBugsnaxやInscryptionとのコラボも予定)
・日本語対応

微妙だった点

・文字がテキストフレームからはみ出てたりして読みにくいことがある
・他トレーダーとの競争が激しく反射神経が求められる
・チュートリアルや説明が足りない部分がある

 

総評

58/100

ビジュアルや音楽に至るまで作者のこだわりが感じられ臓器売買の仕組みも面白いが思った以上に忙しいゲーム。競売所では条件が揃ったのがあれば即購入しないとすぐに横取りされ、値段を見る暇もないので「安く仕入れて高く売る」ような経営的な戦略性はあまりない。日本語は対応しているが少し翻訳が微妙で、持ち前のダークユーモアがいまいち伝わってこなかったのが残念。様々なエイリアンとの絡み、世界観は良さげだったのでそういったものが好みな人にはおすすめ。

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