未知なる惑星で自分の正体を探る2Dアクション「Ghost Song」の紹介レビュー

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Ghost Songってこんなゲーム

アメリカのOld Moonが開発した2Dアクション

プレイヤーは未知なる惑星ロリアンで長年の眠りから目覚め、過去の記憶を失った女性『デッドスーツ』を操作する。手にはアームキャノンが装着されており、さまざまなモジュールを取りつけて敵対するエイリアンやアンドロイドなどと戦いながら、自分の正体や、この星の秘密について探る。その冒険の途中、事故で船を失った生存者たちと出会い、彼らの宇宙船の修理を手助けすることになる。

ゲームプレイ

第一印象としてはもろに「メトロイド」。

主人公の見た目だけなく、敵のデザインやダンジョンも本家を強く意識した作りになっているので、メトロイドが好きな人ならすぐに馴染めるはず。そこに死んだときにナノジェル(ソウル)を落とす、最大HPが一時的に減るといった「ダークソウル」的な要素を加え、緊張感たっぷりの容赦ない戦闘が楽しめる作品に仕上がっている。

攻撃アクションはメインのブラスター、特殊攻撃、近接攻撃の3つ。

ブラスターは遠くから攻撃できるが、撃ち続けるとすぐに銃が熱くなってオーバーヒートし弾が小さくなる上に威力が落ちる。それだけだとデメリットしかないが、逆に銃が熱くなってるときは近接攻撃の威力が上がるという仕組みが採用されている。この利点を活かしたブラスター→オーバーヒート→近接攻撃で大ダメージというのが推奨されている攻撃パターンの一つになっている。

そしてもう一つが特殊攻撃
こちらは銃にモジュールを取りつけて撃つタイプで、エネルギーを消費するからずっと撃ち続けることはできないが、これ単体でも強力。

火、雷、氷の属性攻撃以外にも小さなモンスターを使役できるなどモジュールの種類は豊富。攻撃モジュール以外にも取りつけるだけで能力がつくパッシブ系のモジュールもあり、ボス戦闘後やショップ、NPCとの会話などで手に入る。

レベルアップのシステムはソウルライク寄り

敵を倒した際に手に入るナノジェルを消費して「胆力」「活力」「火力」のどれかを上げる。すると、その項目に関係するステータスが上昇するというもの。

胆力 : HP、エネルギー、スタミナ、一部の攻撃アップ
活力 : HP、モジュールの容量、物理ダメージアップ
火力 : モジュールの容量、銃や爆破タイプの攻撃力アップ

マップは見やすくて便利。

地図を買うようなことはなく自動でマッピングされていく。主目的は5つの修理パーツを集めることなのだが、場所はマップに表示されているので「どこに行けばいいかわからない・・・」と迷うようなことはない。

一部のエリアは特定の移動アビリティがないと通れないようになっているが、常に2~3のルートが用意されていて攻略順の自由度はそこそこあるように感じた。

 

 

移動が面倒

不満点としてはファストトラベルがいまいち使えず、移動が面倒なところ。

セーブポイント地点が少なく、ファストトラベル地点はさらに少なく全部で5ヶ所しかない。さらにパーツを持っている間は使えないといった謎の制限、一番利用するベースキャンプにはなくどれも微妙な位置にあり「ファストトラベルしたいときに使えない」「行きたい場所に行けない」といった問題に度々悩まされる。

メトロイドヴァニアだから仕方ないとはいえ、時間をかけて同じ場所を何度も再訪させられる仕組みはなんとかしてほしかった。

良かった点

・広いフィールドに隠しエリアもそこらじゅうに存在していて、収集できるアイテムがたくさんある
・ボスに負けてもモジュールを変えるなど、自分なりに戦い方を模索する楽しさがある
・攻略ルートの自由度
・ニューゲーム+(前回のアイテム持ち込みあり)、マルチエンディングなどのやりこみ要素
・血の通った人間たちとの会話が多く、哀愁漂う雰囲気が魅力的
・日本語対応

微妙だった点

・新しいエリアに向かうのは楽しいが、帰りの移動が面倒
・ファストトラベルやセーブポイントが少ない
・メトロイド系ならもうちょっとボリュームが欲しかった(8時間でクリア)

 

総評

65/100

10時間内でクリアできる軽めのメトロイドヴァニア。難易度は最初に選ぶとゲーム内で変えられないが、探索することで有用なモジュールが手に入り、レベルアップシステムもあるのでそこまで難しくもない。ボリュームは少なく1日で遊ぶにはちょうどいいかな?という感じ。色々なゲームに影響を受けていて既視感はあるが、なかなか面白いです。おすすめ。

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